クアラルンプールはマレーシアの首都であり、発展目覚ましい東南アジアの近代化都市の象徴ともなっております。その一方で、イギリス統治時代から残るヨーロッパ式の美しい建築物や、イスラム教の巨大モスクやヒンズー教の寺院などもあり、様々な歴史や宗教が見事に調和された魅力的な街となっております。公共交通機関も大変充実しており、それらの名所を効率良く周ることもできます。そんなクアラルンプールのおすすめ観光スポットをいくつかご紹介したいと思います。
ペトロナス ツイン タワー
ペトロナスツインタワーは、地上88階、高さ452メートルになる世界一のツインタワーです。その高さも驚きですが、近代イスラム建築を思わせる尖塔など、多くの高層ビルが建ち並ぶクアラルンプールの中でも一際目立つ建物です。展望台は86階にあり、そこからの景色は想像するとおりの絶景となっております。クアラルンプールの街並みを一望でき、そこはまるで天空の世界に来たかのようです。また、隣のKLCC公園は、ツインタワーの最高の鑑賞スポットです。園内の池では、毎晩色鮮やかなにライトアップされた噴水ショーが行われます。ツインタワーを彩る光と水のショーは必見です。展望台は大変人気のスポットのため、そこに行くには2、3時間掛かるとも言われる行列に並ばなくてはいけません。時間がない方は、ネットで事前にファストパスを購入しておくことを強くおすすめします。
名称:ペトロナス ツイン タワー/ Petronas Twin Towers
住所:Kuala Lumpur Wilayah Persekutuan, 50088, Malaysia
国立モスク(新モスク)
国立モスクはマレーシア最大規模のモスクです。星形のドームと天に高く伸びるミナレットが特徴で、
他のモスクとは一線を画す現代イスラム建築の象徴とも呼べる建物です。外観だけでなく、内装も素晴らしいです。外の光をたっぷりと取り込んで輝くステンドグラスや、伝統的なイスラム芸術と現代芸術を見事に調和させた内装も見応え十分です。礼拝の時間を除いては、無料で自由に入場できます。ただし、入場の際は肌の露出の目立つ恰好は避け、必ず裸足で入場してください。また、女性の方はモスクで無料で貸し出ししているローブの着用が義務付けられております。
名称:国立モスク(新モスク)/National Mosque
住所:Masjid Negara Jln Perdana 50480 Kuala Lumpur- Malaysia
マスジットジャメ(旧モスク)
マスジットジャメ(旧モスク)は、今から100年以上前に建てられたクアラルンプールで最も歴史あるモスクです。クアラルンプールという地名の由来ともなったクラン川とゴンバック川に挟まれるにように建っております。白いレンガ造りのムーア様式を取り入れたモスクは、一般的に想像するイスラム教のモスクの姿とは異なる雰囲気がり、まるで王宮のような美しさです。新モスクが完成するまではクアラルンプールで最も影響力のあるモスクでした。現在でもモスクとして使用されており、多くの信者が礼拝に訪れております。モスクの見学は、新モスクと同様の規則に則って入場してください。
名称:マスジット ジャメ(旧モスク)/Masjid Jamek
住所:42-44 Jalan Raja Alang 50300 Kuala Lumpur, WP Kuala Lumpur, Malaysia
スリ・マハ・マリアマン寺院
スリ・マハ・マリアマン寺院は、チャイナタウンの一画にあるマレーシア最大のヒンドゥー教の寺院です。22メートルにもなる壮麗な門塔には、極彩色で装飾された様々な神体や従者の姿をした彫刻が象られております。その中のどれ一つ取っても同じ表情や動きがなく、思わず立ち止まって見まわしてしまいます。日本ではヒンドゥー教の建築物を目にする機会はほぼないので、大変貴重な体験ができるでしょう。寺院を見学するには入場料として20セントかかりますが、一見の価値ありです。寺院内は独特のお香の匂いが立ち込めており、とても厳かな雰囲気に包まれております。外観と同様、内装も見事で天井や壁は極彩色で装飾が施されており、特に宝石を散りばめて装飾されたヒンドゥー教の女神・マハ・マリアマンは必見です。
名称:スリ マハ マリアマン寺院/Sri Maha Mariaman Hindu Temple
住所:163 Jalan Tun H S Lee, 50000 Kuala Lumpur
スルタン アブドゥル サマド ビル (旧連邦事務局ビル)
市民憩いの場であるムルデカスクウェア(独立広場)の道を挟んで一際存在感を示す建物がスルタン・アブドゥル・サマドビルです。イギリス統治時代に建てられた旧連邦事務局として行政の中枢となったビルで、巨大な時計塔が印象的です。イギリス伝統のビクトリア様式をベースとし、イスラム様式やムーア様式が融合した建物となっております。周辺にもその時期に建てられた建築物が残っており、当時の歴史の面影を感じることができます。また、夜になる建物がライトアップされ、とても幻想的な景色となり、昼も夜も楽しめる場所となっております。
名称:スルタン アブドゥル サマド ビル (旧連邦事務局ビル)Sultan Abdul Samad Building
住所:Bangunan Sultan Abdul Samad Jalan Raja Laut 50350 Kuala Lumpur, Kuala Lumpur Wilayah Persekutuan, Malaysia
アロー通り
クアラルンプールのショッピング街であるブギッビンタンの一画にあるアロー通りは、夜になると一切に屋台街へと変貌し、大変な賑わいとなります。その規模はクアラルンプールで最長の約800メートルにもなり、中華系を中心に、マレー料理、インド料理、タイ料理と豊富な種類の料理を楽しめます。大変活気があり、まさに東南アジアの屋台街と言った感じです。一度に多くの料理を楽しむことができるので、いろいろな店をはしごしてみましょう。国際色豊かな食事はまったく飽きが来ず、毎日来たくなる気分になります。
住所:Bukit Bintang, Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, Malaysia
バツー洞窟
バトゥー洞窟は、クアラルンプールから電車や車で30分~1時間ほどのあるヒンドゥー教の聖地です。洞窟の中に神々が祀られているとても不思議な場所です。洞窟の入り口には高さ42メートルになる巨大な黄金の神像が立っており、洞窟までは272段になる階段を登らなければなりません。体力に自信がない方は、一気に登ろうとせず、時間を掛けてゆっくりと登っていきましょう。洞窟内部は荘厳な雰囲気で、洞窟の天井から差し込む太陽の光がとてもスピチュアルで神秘的です。非日常的な不思議なパワーを感じることができる場所です。クアラルンプールから日帰りで気軽に訪れることができるので、ぜひ訪れてみましょう。
住所:Batu Caves Sri Subramaniam Temple, Kuala Lumpur 68100, Malaysia
クアラルンプールの見所まとめ
急速な発展を遂げているマレーシアで、クアラルンプールは間違いなくアジアを代表する近代都市です。しかし、それだけではなく伝統もしっかりと受け継がれ、様々な人種、宗教、文化が見事に融合された街です。そのため、この一つの街で様々なアイデンティティーに触れることができるでしょう。また食事はおそらくアジアで一番種類も味も充実しているのではないでしょうか?何を食べても満足されてくれます。日本から気軽行くこともできるクアラルンプールをぜひ訪れてみてください。