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道民に愛される飲み物の一つに「カツゲン」があります。おそらく道民でカツゲンを知らない方はいないでしょう。
しかし、いざ観光客で来られた方にカツゲンって何?って聞かれたときにちゃんと答えられる方は多くはないかもしれません。そこで、今回はカツゲンとは何か、そしてカツゲンに関する豆知識など幅広くご紹介させていただきます。
カツゲン=乳酸菌飲料
カツゲンの正式名称は「ソフトカツゲン」。ここでは便宜的にカツゲンと呼ばせていただきます。
カツゲンを一言で説明すると乳酸菌飲料。乳酸菌飲料というと皆様は何を思い浮かべますでしょうか。ヤクルト、カルピス、コーラスウォーター、さらに言えば、ピルクル、アンバサなどを思い浮かべるかもしれません。
上記のようにいざ列挙してみると、世の中に乳酸菌飲料ってたくさん種類ありますね。背景には近年の健康ブームがあり、乳酸菌を体に入れることは体に良いからという印象をお持ちの方も多いかと思います。
では、乳酸菌を体に入れるとどのような効用があるのでしょうか。
乳酸菌の効能とは?
一般的に言われているのが、整腸作用。つまり、お通じが良くなること。他にも、近年では大腸の病気の予防やインフルエンザ予防やアレルギーの緩和作用もあると言われてます。
腸管には全体の約6割にあたる免疫細胞が集中していることから、それらの免疫細胞を活性化することで病気にかかりにくくなるのだとか。
このように考えてみると、乳酸菌飲料を飲むのはメリットが多いですね。しかし、デメリットも同時にあり、例えば糖質過多や(コンビニで市販の飲み物はほぼすべてそうだと言えますが)添加物摂取による副次作用などが挙げられます。
次に、カツゲンはどのようにして生まれたのか、ご説明します。
カツゲンはどのようにして生まれたのか?
カツゲンの販売元は雪印メグミルク。しかし、カツゲンが生まれたときは雪印メグミルクの全身である北海道製酪販売組合連合会にまで時を遡ります。時は1956年10月。生まれた経緯としては、第2次世界大戦時に中国中央部に駐屯している軍人(兵士)用に栄養を送るためでした。
そして1938年、当初の販売名称は「活素(かつもと)」が誕生。この名称の由来は「勝つ」、「素」は「牛乳の素」の意味です。そして驚くことなかれ、最初の製造元は上海でした。
出典:ニュースウォーカ
上海では、北海道産の原液を上海の製造工場で輸入し、希釈したうえで砂糖を大量に入れて製造しており、味は今よりも濃く、当時は瓶入りでした。
普段私たちが目にしているカツゲンは昔の活素(かつもと)をマイルドにしたもの、そして瓶⇒紙パックにしたものになります。
なお、昔の活素(カツモト)は以前にカツゲンの発売60周年を記念して期間限定で販売されました。その名も「あのころのカツゲン」 200ml100円(税込) 。昔懐かしいビン入り製品の濃い味を再現したこの商品は大ヒットを記録しています。
当時は、コンビニをハシゴしても見つからないほどの人気ぶりで、懐かしい味を飲んでみたいという父母世代の人から興味を持った若い世代とさまざまな世代の方が購入された、と聞いております。もしかしたら、今後もまた期間限定で販売されるかもしれませんね。
ここまでカツゲンの誕生経緯について簡単にご説明いたしました。ではカツゲンが道民に愛されるのは何故でしょうか。次に、カツゲンの魅力を紐解きます。
カツゲンの魅力
飲みやすい味、はまる味
味わいは他の乳酸菌飲料と比較して、フルーティな風味でさっぱりとした味わい。味の方は口当たりがやや甘く、ピルクルとヤクルトと比べると若干濃いといった印象。紙パックであることもあり、ストローでぐびぐび飲めるのも◎。
パッケージ
パッケージにはこう書かれています。「ありがとう、北海道で愛されて半世紀」。このように北海道民と今まで歩んできたというメッセージからも愛着が湧き出ますね。
また、このパッケージの色合いも青色を基調としており、これらは北海道のさわやかな青空を象徴しています。
飽きない工夫を凝らしている
飲む人が同じ味だと飽きることを想定して、カツゲンにはいくつか種類も。フレーバーカツゲンです。過去の販売例を挙げると、リンゴ、ハスカップ、ピーチ、メロン、マンゴスチン、シークワーサーなど様々。それぞれ期間限定ですが、人気なフレーバーカツゲンは何度か販売されたことも。
また、サイズも同様に様々のタイプがあり、カツゲンの一般的な味(プレーン)では180ml、300ml、500ml、1000mlの4種類。
このように味とパッケージと飽きない工夫を魅力としてご紹介しましたが、おそらく道民の皆様に愛されている一番の要因は、雪印メグミルクが北海道の会社であり、地域に根付いているから、愛されている、と筆者は考えています。地域に根付くのは早々簡単ではありません。販売当初から、北海道のソウルドリンクとしての地位を着々と築いてきた結果ではないでしょうか。
6 thoughts on “北海道のソウルドリンク、乳酸飲料カツゲンの魅力に迫る”
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