ワカサギ釣りしたい方必見!しのつ湖でのワカサギ釣りレポ

ワカサギ釣りというのをご存じでしょうか。TVで見た!という方も少なからずいらっしゃるかもしれませんね。例えば、いきなり黄金伝説などでも取り上げられていたのを見た方も多いのではないでしょうか。

見た方はご存じのとおり、極寒の中、防寒具に体を包み氷の湖の上で釣りをするイベントとして印象に残ってることでしょう。見た目通り非常にワイルドな遊びです。しかし、一度はやってみたいと思う方と多いはず。ということで今回はしのつ湖で実践したワカサギ釣りを体験談を通して、ご紹介します。

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ワカサギ釣りをする上でのベストな服装

ワカサギ釣りをする上でのベストな服装

はじめに、ワカサギ釣りをする上で最も大事な防寒具や備品についてご紹介します。

完全にないと困る必須装備品

  • 厚手の手袋
  • 帽子&マフラー
  • ヒートテックシリーズ(長袖・タイツ両方)
  • ダウンジャケット or スキーウエア
  • トレッキング用の厚手の靴下
  • ホッカイロ

有ったら 便利な装備品

  • コートとヒートテックの間で着れるなるべく暖かい服
  • ウェットティッシュ
  • 滑らない靴
  • カップラーメン

体は末端から序所に中心にかけて冷えが浸透していきます。そのため、末端である手足、そして首元は冷やさないように気をつけましょう。

また、ポケットの中にホッカイロを忍び込ませることは中心部に熱を保持するのに役立ち、いざとなったときに体の末端を温められる優れ物です。

それと、よく忘れがちですが、地味に大事なのがウェットティッシュ。釣れた魚を掴んだり、湖に手を突っ込んだりと手が汚れがちだからです。中々手のヌメヌメが取れないというのは経験者ならお判りいただけるでしょうか。このようなことから、ウェットティッシュの存在は偉大です。

ワカサギ釣りをするにはどこにいけばいいのか?

ワカサギ釣りをするにはどこにいけばいいのか?

ワカサギ釣りはどこでできるのかと疑問に持たれる方も多いのではないでしょうか。いきなり黄金伝説に触発され、実行に移そうと考えた筆者自身も当初釣り場所に関して良く分かりませんでした。

釣りをやっている知人に聞いたところ、道東でワカサギ釣りを行うのがベストだそう。というのも、ワカサギの餌となるプランクトンが豊富で、より大きく脂ののったワカサギが育まれるとのこと。

他にも、一般的に知られているワカサギ釣りのできる名所として阿寒湖などが挙げられます。阿寒湖は天然記念物のまりもが生息することでも有名な湖ですね。

阿寒湖

しかし、道東に行くには札幌からだと距離があり、例えば札幌から阿寒湖までは、車で4時間以上と遠いです。また、冬季はスリップする可能性も高く、道路の表層に張る薄い氷、”ブラックアイスバーン”で事故に繋がる可能性も十分に考えられます。

このような背景から、札幌近郊でワカサギ釣りができる場所としておすすめなのが、しのつ湖ここでは手軽にワカサギ釣りができます。

気になる料金について見てみると、小屋釣り、外釣り、夜釣りと3パターンで下記のように、料金が分かれてます。

・日帰り入浴料込みの場合
◎小屋釣り
※竿・仕掛け・えさ・ストーブ・イス・バケツ付
中学生以上 2,000円 小学生 1,000円 幼児 500円
◎外釣り
※竿・仕掛け・えさ 付
中学生以上 1,500円 小学生 900円 未就学児 500円
夜釣りは(小屋釣り※たっぷ釣り場に限る)
※竿・仕掛け・えさ・ストーブ・イス・バケツ付
中学生以上 1,000円 小学生以下 600円

このように、冷え切った体を温めてくれる日帰り入浴も込みでこの値段というのは嬉しいですね。さらに、釣った後のワカサギの調理代金もこの中に含まれています。

*日帰り入浴したくない方はもう少し安くなるので、公式HPをチェックしてください。

担当者コメント

それでは、筆者の実践レポをこれから詳しくご紹介します。なお、筆者は、通常7時から営業している新篠津村のワカサギ釣りですが、10時頃に到着し、外釣りからはじめました。

ワカサギ釣りの準備から実践結果

次に、一通り、釣りに至るまでの流れを説明します。

まず釣り場所を決め、ドリルで穴を開けます(参考:手前の人)。その後、穴に入った氷を茶漉しみたいなものを使って救い出します(参考:奥の人)。ちなみに氷の上ということもあり温度は氷点下10℃弱。ここは氷の上であり、決して単なる雪の上ではありませんので、余計に寒いと思ってください。

ワカサギ釣り穴掘り

ここで注意してもらいのが、陥没してしまわないようにすること。例えば、氷が薄い場合は、あまりに大きな穴をあけたり、一箇所に集中的に穴を開けると陥落するので気をつけてください。イメージとしては、穴を空け、その外側に円になるように座るのが正しいセッティング方法です。

ワカサギ釣り7

ひとまず、準備は完了。後は、釣り糸にえさをつけ、釣り糸をおろすだけ。ワカサギ釣りの餌はユスリカという昆虫の幼虫を使います。俗にいう「赤虫」です。女性などで昆虫が苦手という方はここが正念場でしょうか。

担当者コメント

この赤虫は小さいので釣り糸にかけるのも、一苦労です。もし大根があれば、その上で大根ごとひっかければ良いので楽だそう。

さて、話を戻すと、あけた穴の中に糸を垂らします。

ワカサギ釣り9

気になる釣り方ですが、ワカサギ釣りは底釣りで行うのが基本。まず、底まで糸を垂らし、底についた時点で2、3回糸を巻きます。この高さが、どうやらわかさぎの通る深度と言われております。そして、竿を定期的にぴくぴく上下させます。これで、ワカサギが餌に食いつくのだそう。また、コツとしては餌はこまめに変えることも重要です。

観光アドバイス

ワカサギが竿を突くような感触があればすぐに上に引き上げます。このときの意識としては「ワカサギに針をどこでもいいから引っかけてやる!」という強い思いが必要です by 現場スタッフ。

担当者コメント

現場スタッフのアドバイス通り実行すると、確かにワカサギが針にかかりました。

わかさぎ13

出典:trendfoodnews.blog.so-net.ne.jp

このような具合で釣れました。釣った感触としてはあまり釣れたという感触がありません。「なぜか針にいる」といった感覚がふさわしいでしょう。軽いとこうも”釣り”という感じがしないのかと実感。ただ、釣れたときは嬉しいと感じるもの。それが釣りの醍醐味でしょう。

また、やってみた感想ですが、釣れるときと釣れない時の差が顕著でした。調べてみると、ワカサギは回遊魚であり群れで行動し、もしその群れの行動軌跡の中に、釣り餌があれば一同で食べ、一度に釣れます。一方で、群れが通らなかったら何をしても釣れないようです。

ここまで、ワカサギ釣りの説明をさせていただきましたが、もちろんしのつ湖にはワカサギ以外の魚もいます。ワカサギ以外の大きな魚がこの餌に食いついたらどうか。当然この細く、短く脆い竿はひとたまりもなく、釣り糸が切れ、最悪、竿が壊れます。壊れた場合は竿の修繕費として800円を支払う羽目に。

担当者コメント

筆者自身、何度かワカサギ以外の魚の襲来にあい、竿が壊れたり、釣り糸が切れる場面に遭遇しました。支払った額もそうですが、普通の竿であれば魚を釣れたと思うと、なんとも歯がゆい思いです。

そのため、ワカサギ以外の魚がかかった場合は、即座に糸を切ることをおすすめします。そんなこんなで苦労の末、釣った魚はバケツに入れて保存します。新鮮度が大事なので、調理してもらうまで生かしておきます。泳いでいる様子は、小柄なだけあってなんともキュートです。

 

わかさぎ可愛い

しかし、釣りをやったことがある方はご存じのとおり、針でひっかけた生き物であるため、当然ワカサギは弱ります。死ぬことも。もし釣った魚が死ぬと、鮮度が落ち美味しさが損なわれます。そんな時は、極寒地の特性をいかし、すぐに氷漬けすることをおすすめします。

ワカサギ釣り11

異様な光景ですね。今までキュートと可愛がっていたワカサギが、今やぞんざいな扱いに一変。しかし、失った命を美味しくいただくのが生物の道理。釣った後はすぐ冷凍することで、命を失ったワカサギにも顔向けできるというものです。

ここまで約3時間。あまり情景描写をしてませんでしたが、思った以上にハードです。なぜかというと、吹雪の中で、身動きとらない状態で、ひたすら動かない釣り糸一点を見つめているからです。

ハードという言葉に加えて、カオスという言葉が最適でしょうか。体の末端が序所に動かなっていく。凍傷とはこういう状況下になるのでしょうか。そんな限界を迎え退散を図ろうとしたその時、スタッフの方から声がかかり、小屋が空いたとのこと。まさに起死回生の一言です。

次からは小屋釣りのレポートに変更。外から小屋を撮ると、パッとみで、ビニール小屋。

わかさぎ釣り4

一見寒そうな印象を受けるかもしれませんが、外の吹雪という状況下からの脱却ということもあり環境は雲泥の差です。また、中には小さいヒーターが置かれており保温を保っています(とはいえ、寒いに越したことはないのですが)釣り糸を垂らす場所の溝は既に掘られており、画期的です。

ワカサギ釣り3

溝の周りにおいてある椅子に座りながら釣るというのがこの小屋釣りの基本。小屋での釣りは時間が早く過ぎるようにも感じます。そうこうしている内に、足元が暗いので17時には退散。釣った魚は併設されているタップの湯のレストランに、御願いして調理してもらい、早15分。出てきたのがわかさぎ。

ワカサギ釣り

ごまかしようもありません。実際に釣った魚の量が少いからです。どうやらワカサギ以外の小魚も混ざっていたらしく、それらを除外した結果、調理された魚はさらに少なくなったよう。大人5人で約6時間粘った結果がこの有様。不甲斐ないの一言につきます。

担当者コメント

この少なさは筆者たちだけなのか。しのつ湖の釣課によるデータを調べると、順多い方だと1日に云百ものワカサギを釣れるそう。きっと筆者の腕が悪かったのでしょう。

観光アドバイス

なお、アドバイスを挙げるとすれば、同じしのつ湖でも釣り場が分かれており、北地区がお勧めです。たっぷの釣り場よりも深度が深く、たっぷの釣り場よりたくさん釣れます。 by スタッフ

今年は暖冬。北区・南区の釣り場では氷が薄く、現状まだたっぷ釣り場しか解禁していませんが、2月にはより寒くなるので氷の厚さも厚くなるはず!もう少し寒くなった後で是非ワカサギ釣りに挑戦していただければ幸いです。

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