バリ島は、世界各国から観光客が集まるアジア随一のリゾート地。
美しいビーチでのマリンスポーツ、緑に囲まれた渓谷沿いのライステラス。ヒンドゥー教の寺院や、バイクや人が行き交うエネルギッシュな街並み。どれもが訪れた旅人を魅了するものばかり。
しかし滞在中に必ず口にする食事、とりわけローカルグルメと呼ばれるものが自分に合わないとなると、どんなに楽しい旅でもテンションは下がりがち。
でもバリ島なら、そんな心配は無用。日本人が好きな味付けのものが多く、主食となるご飯や麺類をはじめ野菜や魚介類などバリエーションも豊富。
そこでバリ島を訪れた際に、地元の人もよく利用する食堂で食べられるローカルグルメをご紹介します。
バリ島のローカル食堂ってどんな感じ?
名前に「Warung」(ワルン)と付いているお店が多いのに気づくかもしれません。
ワルンとは食堂のこと。ご飯に麺、野菜にお肉料理と何でも揃い、値段も安い。
出典:笑うバリ島
同じメニューでもワルンごとに味も違うので、食事ごとに新しくお店を開拓して行く楽しさもあります。
もちろんドリンクやスイーツ・アルコールなどもあり、朝昼夜の食事はもちろんちょっと飲みたい時にも大助かり。
出典:フォートラベル
宿泊するホテルの近くにお気に入りのお店を作っておけば、顔を覚えてもらえてローカル気分も味わえるかも。
バリ島のローカル食堂で気を付けたいこと
出典:ameblo.jp
ワルンに入って現地の言葉が分からなくても、大抵は指差しやジェスチャーで通じます。
店頭におかずが並んでいれば、実際に自分の目で見てから決めることも出来ます。
出典:きらひび
しかし、衛生面はなかなか分かりづらいもの。特にお腹の弱い方にとっては、かなり深刻な問題。
全てを防ぐことはできませんが、除菌ウェットティッシュやハンドジェルを常に携帯しておくといいですね。
コップの飲み口や箸・スプーンなどは手を拭く際に一緒に除菌ウェットティッシュで拭き、飲み物の氷は避ける。
出典:マフィントップと唐辛子
また良く火を通したものを選び、生ものは口にしない。体調を崩すと、せっかくの旅行も台無し。
全く気にならないと言う方以外は、細心の注意を払うようにしたいものです。虫除けや羽織るものなどもあれば、尚いいかもしれません。
バリ島のローカル食堂はどうやって選ぶ?
滞在中に現地で食べられる食事には、ある程度回数が限られます。
何度もバリ島に足を運んでいる方は、お気に入りの食堂があるかもしれません。でもそうでない場合、何を目安に探したらいいのでしょうか?
いくつか気になるお店をピックアップしてみて、時間があれば気になったお店まで行ってみましょう。
例えばランチやディナーの時間、お店の中も外も人がいっぱいのお店。キッチンや作業台では、常にお店の人がせわしなく動いている。
店先に野菜や肉類など食材が多めに用意されているなど、それだけたくさんの人が訪れる美味しいお店の証。
出典:ナナ旅(女一人旅ブログ)
また今の時代はSNSやクチコミサイトなどから、最新の情報はすぐ手に入ります。
写真では味の判断はできませんが、実際に行ったことのある人の情報は参考になります。
これだけは食べておきたいバリ島のローカルグルメ
ナシゴレン
出典:フォートラベル
ナシはご飯、ゴレンは揚げる・炒めると言う意味。つまりインドネシア版のチャーハンのこと。
バリ島のご飯=ナシゴレンと、誰もが想像するほどの定番メニュー。ケチャップマニスやサンバルと言う調味料を使って具材とご飯を炒め、目玉焼きを乗せたもの。
出典:フォートラベル
目玉焼きの代わりに、薄焼き卵やスクランブルエッグが乗る場合もあります。また、キュウリやトマト・エビせんべい・サテなどが一緒のお皿に添えられることも。
ひとくちにナシゴレンと言っても、食堂によって味付けや具材が全然違います。
出典:ビズバレー
また使用する調味料によりご飯の色が「赤」「茶色」「白」と大きく分けて3つのパターンがあるので、食べ比べてみてお気に入りを探しましょう。
ミーゴレン
ナシゴレンと同じく、ゴレンは揚げる・炒める。そしてミーは麺を指すので、ミーゴレンはインドネシア版焼きそば。
具材は野菜やシーフード、味付けにはやはりケチャップマニス・サンバルなどがよく使われているようです。
バリ島では麺料理の専門店も増えてきており、具材のバリエーション・麺の太さ・辛さなどそれぞれに個性があります。
バリ島内のコンビニやスーパーなどで袋麺・カップ麺としても販売しているので、お土産にもピッタリ。
出典:旅pad
食堂だけでなく、屋台でテイクアウトしてホテルでの夜食やビールのお供としてもイケます。
ササッと食べられ値段も安い、旅行者の強い味方です。
ナシチャンプル
出典:フォートラベル
「チャンプル」と言えば、ちゃんぽんや沖縄のゴーヤーチャンプルなど日本人にも馴染みがある食べ物の1つ。
混ぜるを意味していて、ナシチャンプルはご飯と数種類のおかずがワンプレートになっているものを指します。
出典:goo BLOG
お店によっておかずが予め決まっているところと、店頭に並んでいるショーケースのおかずから3~5種類程度好きな物をチョイス出来るところがあります。
出典:フォートラベル
ご飯は白米のほか、赤米やウコンで色付した黄色いお米ナシクニンの場合もあります。
炒め物・揚げ物・肉・野菜・シーフードなど、ワンプレートでいろいろな味が楽しめるのが魅力。
バビグリン
出典:さくら個別ができるまで
イスラム教徒が多いインドネシアですが、バリ島ではほとんどの人がバリ・ヒンドゥーを信仰しています。
そのためイスラム教では食さない豚肉も、バリ島では食べることが出来ます。
出典:フォートラベル
バビグリンはお祝い事やセレモニーなど特別な日に食べられる伝統料理で、豚の丸焼きのこと。
とは言え、島内の食堂・屋台・レストランなどでも気軽に食べられます。
お腹の中にスパイスを詰めて丸焼きにするため、パリパリの皮やジューシーなお肉など違った食感が楽しめます。
お店ではバビグリン単体よりも、いろんな部位がご飯と一緒に出てくることが多いようです。
インドネシアでもバリ島だからこそ食べることが出来る、シンプルだけど奥が深い料理です。
ソトアヤム
出典:フォートラベル
ソトはスープ、アヤムは鶏肉なのでいわゆるチキンスープのこと。
さまざまなスパイスを用いているので、複雑に重なり合った旨みが口の中いっぱいに広がります。
出典:フォートラベル
具材には細かく割いた鶏肉のほか、ゆで卵や春雨・もやし・キャベツ・じゃがいもなどの野菜が入っています。
塩味も効いているので、一緒に提供されるご飯とも良く合います。
暑くてバテそうなバリ島での滞在中に、あえてアツアツのスープ。これがまた堪らない。
出典:バリ倶楽部
食欲があまりなくても、ソトアヤムならイケるなんてことも。
またライムのような柑橘類とサンバルも用意されるので、食べ進めるたびに少しずつ味を変えていくことも出来ます。
ガドガド
出典:フォートラベル
ご飯に麺・肉料理と、何でも揃うバリ島グルメ。実は野菜も美味しいって知っていますか?
滞在中の野菜不足が心配な方は、ぜひガドガドという温野菜のサラダを食べてみてください。
出典:goo BLOG
ガドガドにはごちゃ混ぜ・寄せ集めなどの意味があり、たくさんの野菜をピーナッツソースで食べる料理。
店によって異なりますが、具材にはじゃがいも・トマト・キュウリ・人参・いんげん・ゆで卵・ブロッコリーなどがあります。
出典:フォートラベル
ソースはペースト状にした揚げピーナッツにケチャップマニス、それにパームシュガーや唐辛子・ニンニクなどで味を仕上げます。
甘みや辛み、それに程よい酸味が加わったソースが野菜本来の美味しさを引き立ててくれます。
イカンバカール
出典:ゴロゴロブログ
1日くらいは雰囲気のいい場所でディナーを、と思ったらイカンバカールがオススメ。
イカンは魚、バカールは焼くを意味するのでシーフードバーベキューのこと。
バリ島南部にあるジンバランエリアが有名で、海沿いにいくつもお店が並びます。
魚や貝などを自分で選ぶアラカルトや、バーベキューに野菜やご飯が付いたセットメニューなどもあります。
魚介類は大きさ・重さで料金が異なるので、オーダー時にはしっかりと確認を。
旬の魚や貝・エビ・イカなど種類も豊富ですが、値段の高いロブスターは要注意。
店内のほかビーチにもテーブル・イスを並べるので、より海を近くに眺めたいときにはそちらの方がいいかも。
昼間なら混雑もあまりなく、離発着する飛行機も見ることが出来ます。
アヤムゴレン
アヤムは鶏肉、ゴレンは揚げる・炒めるを意味するので、鶏のから揚げのこと。
多くのお店が骨付きの状態で提供し、むね肉かもも肉かを選べるお店もあります。
出典:素潜り屋バリ
鶏肉は素揚げしていて、パリパリの皮とジューシーなお肉はご飯にもビールにも良く合います。
アヤムゴレン自体には下味をあまり強くせず、食べる際にサンバルで味を調整します。
地元のローカルはご飯と一緒に手で食べるようですが、郷に入っては郷に従う。思い切って手でガッツリと楽しみましょう。
アヤムゴレンがある食堂なら鶏肉を炭火で焼いたアヤムパンガンもメニューに乗っている事も多いので、揚げと焼きで食べ比べも楽しいかも。
テンペ
出典:バリ島 レストラン巡り
茹でた大豆をテンペ菌で発酵させた、日本で言うところの納豆のような発酵食品。
ただし納豆と違うのは、粘りやきつい臭いは無くブロック状になっているのが特徴。
出典:バリメシ
スーパーではバナナの葉で包んだ状態で売られているなど、地元の人にも愛されるローカルグルメ。
野菜と一緒にスパイスで炒めたり、油で揚げたテンペゴレン(テンペチップス)など、テンペそのものではなく炒めたり揚げたりして使います。
出典:バリ島ウブド便り
大豆を使った発酵食品なので、体に優しく健康にもいい。
旅先での食事は好きなものばかり食べがちなので、栄養豊富なテンペ料理を1つ加えてみては?
バクソ
出典:フォートラベル
いわゆる肉団子のスープでお店によって牛肉や鶏肉・豚肉、エビや魚などのすり身を具材にしています。
肉団子以外に、揚げワンタン・麺・しゅうまい・春巻・厚揚げ・春雨などがトッピングできます。
出典:フォートラベル
スープ自体はあっさりしているお店が多く、ケチャップマニス・サンバルなどで味を自分好みに調整します。
ご飯と一緒に食べたり、麺を入れたミーバクソとして軽めの食事に最適。
またカキリマという移動式の屋台でもよく売られていて、地元の人は丼を持って買いに行くそう。
観光客にはいつどこに来るか分からないカキリマはハードルが高いので、バリ島内にある専門店に行くのがオススメ。
海外での食事は楽しみの1つであり、それでいて不安な要素もあります。
言葉が分からないと、「どうやって注文するか?」「どんな味付けか?」「辛いのは苦手」など質問や疑問をぶつけることも難しい。
しかしバリ島のローカルグルメはナシゴレンのようにナシ=ご飯、ゴレン=炒める・揚げるなど主な素材と調理方法が組み合わさっているものがたくさんあります。
単語をいくつか覚えておけば、ワルンでの注文の際に役立つかもしれません。
※ワルンにより、ご紹介したメニューを取り扱っていない場合があります。