アメリカと言えば広大な景色の国立公園がたくさんあります。折角ロサンゼルスに来たなら行ってみたいという声が多く、旅行会社へ勤めていた時もお問い合わせが多かったです。しかし、現状をお伝えするとロサンゼルスからのグランドキャニオンへ行ける日系企業が手配しているツアー(日帰り)は1日1便の飛行機のみです。
また飛行機も小型機のため定員が13名と少なく予め予約をしていない場合は埋まってしまっていることがほとんどです。人気のシーズンの場合は予約は半年以上前からされていることもあり激戦区です。
そんな中おすすめなのがロードトリップです。飛行機に比べ時間はかかりますが費用を抑え道中広大な景色を眺めながらロサンゼルスからロサンゼルスからロードトリップで行ける国立公園を厳選してご紹介しますので是非ご覧ください。
ホースシューベンド(Horseshoe Bend)
名前の由来
最近日本でも有名になって来ているホースシューベンドは、アリゾナ州のペイジという街の付近にあります。ホースシューベントという名前の由来はそのまま、渓谷の間を流れている川の形が馬の蹄に似ていることに由来されています。
行き方
ここまではロサンゼルスから車で約8時間のドライブです。距離にすると490マイル程度です。8時間と聞くと長く感じますが学生旅行などで4人で行けば1人あたり2時間の運転です。ペイジの街にいくつかホテルがありそのあたりからは15分程度で行くことができます。住所は下記に記載しておりますがご覧の通り大雑把な住所しかございません。そのくらい何もないところにあります。ナビの目的地設定に名称で入れていただければ出て来ますが、本当に目印になるものはありません。近くになってくるとパーキングを示す看板が出て来ますのでそれを見落とさないように注意してください。パーキングに車を止めてから、目的の光景が見えるまで15分から30分程度歩いて移動をします。道が綺麗に舗装されていないため歩きやすい格好で行くことをおすすめします。また写真からもわかるようにこの辺りは赤土のためお履物はかなり汚れます。気になる方はお履物を選ぶ際にご注意ください。
入場料について
ホースシューベントは入場にお金はかかりません。なぜかというと、実はホースシューベントは国立公園ではありません。そのため国に管理されているわけではないので無料で行ける大自然です。パーキングも無料のです。台数に限りがあるため午前中早めに行った方がスムーズに止められます。景色が最もよく見える時間帯は午前中から昼前、またはサンセットが人気です。サンセットに関しては写真撮影の際人物を一緒に入れて撮ろうとすると逆光になってしまうため残念というお声もありますが日が落ちて行く眺めはとても幻想的です。
注意事項
砂漠地帯のため真夏はかなり暑いです。往復で1時間近く歩くことになるため飲み物を持参した方が良いでしょう。周りには何もないため、予めお飲み物は調達しておかないと脱水症状になってしまう可能性がありますのでご注意ください。また大自然がそのまま残っているため、フェンスなどはありません。絶景を収めようと写真に夢中になっていると危険なため足元には十分にお気をつけください。
住所:Page, AZ 86040
アッパーアンテロープキャニオン(Antelope Canyon)
行き方
ホースシューベンドから更に内陸に5時間程度走ったところにアンテロープキャニオンがございます。アンテロープキャニオンはアッパーとロウワーに分かれていて、それぞれ入場料を払う場所が異なります。比較的人気が高いのはアッパー側です。
入場料について
アンテロープキャニオンも国立公園ではないのですが、ナマホ族という先住民の管理区域になるため入場料がかかります。またパーキングを出て中まで入って行くのにツアーに申し込みが必要です。ツアー料金は約$40程度ですが予告なく変更になる可能性がありますので事前にご確認ください。ツアーは1日8回出ており人気シーズンはこちらも満席のことがよくあります。事前にインターネットで予約ができますので予め予約をしておくか時間の目処が正確に立たない場合には空席状況を把握しておくようご注意ください。
ツアー内容
筆者が参加した際は、ジープに乗り込み渓谷の入り口近くまでドライバーが連れて行ってくれます。そして車を降りて、前のグループとの距離を見計らいながら見所の案内してくれます。ちょっとした渓谷の由来や砂の特徴などの情報を交えてお話してくれますが、基本ガイドは英語で現地の方です。大体の所用時間はジープに乗り込んでから1時間半から2時間程度でした。渓谷の中から見上げる空がとても美しく、日本ではありえない自然を体感することができます。
注意事項
アンテロープキャニオンもまた赤土です。そして足場が悪い箇所が何箇所もございます。お履物にご注意ください。そしてジープもラングラーのような空調のない車両です。暑い季節には帽子など直射日光を避けられる対策をしておくようにお気をつけください。
住所:Upper Antelope Page, AZ 86040
モニュメントバレー(Monument Valley)
行き方
アンテロープキャニオンから約2時間のところにモニュメントバレーはございます。下記住所まで2時間さらにまた内陸へ広大な景色が続きます。こちらも国立公園ではないため入場料は不要です。しかし中をしかりとガイド付きで回りたい場合はこちらも先住民ナバホ族がツアーを催行しているため参加していただくことが可能です。
北側から向かって行くことがおすすめ
出典:トラベルブック
モニュメントバレーはトムハンクスの映画「フォレスト・ガンプ」の有名なシーンで使われた撮影地です。その景色が北側からモニュメントバレーへ向かう道中でご覧いただけます。周りに何もない自然ん中をただ一本道が続いている光景はまるで映画の世界に入り込んだようです。
ナバホタコ
筆者はモニュメントバレーのレストランで原住民ナバホ族が食べている伝統的なタコスである「ナバホタコ」を食べました。生地がぶ厚く、野菜と豆がたっぷりな美味しいタコスでした。豆類がそこまで得意ではなかったのですが、ここのタコスは本当に美味しかったです。ツアー観光客のお客様にも人気なメニューです。是非現地の味を楽しんでみてください。レストランの外には可愛いブジェなどがありフォトジェニックスポットがいくつかありました。
住所:Indn Route 42, Oljato-Monument Valley, AZ 84536
フォーコーナーモニュメント(Four Corners Monument)
モニュメントバレーからさらに奥に2時間弱進むとアメリカで唯一の4つの州が交わるポイント、フォーコーナーモニュメントへ到達します。意外と知っている人は上記3つのポイントに比べると少ないかもしれません。
しかし、ここはアメリカでも1箇所しかない4つの州が交わる地点なのでロードトリップに行かれる際は是非押さえていただきたいポイントの1つです。
見所
ここはユタ、アリゾナ、コロラド、ニューメキシコの4つの州が交わっています。4人で行けばそれぞれが違う州にいる写真がとれてしまいますね。シンプルなゲートがあり、入場料は$5でした。それぞれの州に分かれて小さな売店のようなお土産屋さんがありました。その土地の特徴が現れていてそれぞれ面白かったです。
住所:597 NM-597, Teec Nos Pos, AZ 86514
グランドキャニオン(Grand Canyon)
最後はやはり国立公園の王様、グランドキャニオンですね。フォーコーナをでて少し西側へ戻る方向へ3時間ほど進みます。グランドキャニオンは国立公園と言うだけあって全長が446kmもございます。
しかし意外と知らない人も多いのが、全てが国立公園に指定されているわけではないと言うことです。国立公園として指定されている場所、ユネスコの世界遺産として登録されている箇所などに違いがります。その中でもどちらにも含まれグランドキャニオンへ行くなら必ず押さえたいポイントをこの後ご説明いたします。順番にご覧ください。
入場料
車1台につき$30で入場ができます。しかし近年国立公園の運営が厳しくなってきていることもあり年々入場料が上がってきています。行かれる場合には予め最新情報をご確認ください。
絶対に外せないビューポイント
出典:YouTube
それがこのマーサポイントです。ここから見える日の出は最高の景色で感動的な思い出になります。日の出のタイミングが1番の人気な時間帯ではありますが日中でも素晴らしい景色を眺めることができます。広すぎてどこを回ったらいいのかわからないと思っている方はここは必ず行っていただきたい場所です。サウスリムの入り口から入っていただくルートが1番スムーズです。筆者は日の出の時間帯には行けなかったのですが日が登った後でも絶景が広がっていました。ロードトリップの長いドライブ疲れが吹っ飛んでしまうような景色です。
住所:Grand Canyon National Park, Arizona 86023
まとめ
ロサンゼルスを出発してから徐々に内陸へ進み最後にグランドキャニオンへ寄って帰ってくるルートでロードトリップをご紹介させていただきました。国立公園と自然だけでなくこの後ラスベガスへ寄って帰ってくるのもいいプランかもしれません。筆者は何度かロサンゼルスからアリゾナ方面へロードトリップへ行きましたが、日数は2泊でこの旅程を済ませてロサンゼルスへ帰ってくることができます。1週間の旅行中ずっとロサンゼルスにいるのは勿体無いと考えている場合にそのうちの2泊でロードトリップができてしまいます。ドライブ中の景色を楽しみながらお時間がある場合はロードトリップに行ってみてはいかがでしょうか。