スウェーデンに旅行に行かれたことはあるでしょうか?スウェーデンは北欧と呼ばれる北ヨーロッパに位置し、西欧や中欧、東欧とはまた違った雰囲気が感じられる国です。物価は少々高いですが、治安もよく英語を話すことができる人もたくさんいるので旅行もしやすいでしょう。親切な人も多くゆったりとした時間が流れる北欧スウェーデンは、一人で行っても複数人で行っても楽しむことが出来る国です。今回はそんなスウェーデンの観光スポットを紹介致します。
ガムラスタン
スウェーデンの首都ストックホルムにある、中世からの街並みが残っているガムラスタンはどこを切り取っても画になるとてもフォトジェニックな旧市街です。ガムラスタンはスウェーデン語で「古い街」を意味していて、曲がりくねった路地を歩いていると中世にタイムスリップしてしまったような感覚になるでしょう。
ガムラスタンは大広場を中心として、ストックホルム大聖堂やリッダーホルム教会などが並び、王宮で1日に1度行われる衛兵交代は必見です。おしゃれなカフェもたくさんあり、街を眺めながらスイーツをいただくというのもいいですね。
他にも、全長14cmしかないアイアンボーイと呼ばれる小さな銅像。日が落ちた後のガムラスタンは昼とはまた違ったロマンチックな雰囲気が味わえます。
ノーベル博物館
このノーベル博物館には、ノーベル賞に関する全てのものが展示されています。ガムラスタンの広場に面した場所に建てられていて、ガムラスタンの目玉の一つですね。アルフレット・ノーベルのダイナマイトの発明から始まったノーベル賞は、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6つの分野から構成されていて、特に物理学賞は日本人の受賞が話題になりましたよね。
博物館の内部にはたくさんの受賞者のパネルが展示されていて、かの湯川秀樹先生のパネルも展示されています。総数800を超える受賞者のパネルを見ると、ノーベル賞は名誉あるものと同時に、科学はどんどん新しいものが生まれ過去になっていくのだと寂寥感を覚えます。
そして、このノーベル博物館は展示だけではありません。ここに併設されているカフェではノーベル賞授賞式の晩餐会で出されるデザートのアイスと同じものが食べられるんです。カフェの椅子の裏にはノーベル賞受賞者のサインが書かれています。また、ノーベル博物館ではありませんがストックホルム市庁舎の地下にあるレストランでは、ノーベル賞受賞式晩餐会のディナーをいただくこともできます。予約必須で一人約30000円ほどかかってしまいますが、思い出にいかがでしょうか?
セーデルマルム
ストックホルムの若者が集まるセーデルマルム地区はセーデルマルム島に位置しており、学生やクリエイター、アーティストが集まります。たくさんのおしゃれなカフェやブティックが軒を連ねていて、近年もっとも注目されているエリアです。
この街並みを見て思い出した方もいるかもしれませんが、この街並み、映画魔女の宅急便に出てくる街に似ていませんか?実はストックホルムは、魔女の宅急便に登場する街のモデルの一つになっているんです。他にも、同じくスウェーデンのゴットランド島にあるヴィスビューという街もモデルになっています。スウェーデンに行く前に魔女の宅急便を見ておくと、より楽しめるかもしれませんね。
また、セーデルマルムの西側の地区Hornstullでは毎年4月~9月の週末に青空マーケットが開かれていて、ヴィンテージ品からガラクタのようなものまで、色々な北欧雑貨が売られています。物色しながらお気に入りのものを見つけましょう。
スカンセン
ストックホルム中央駅からバスやトラムで行きことができるスカンセンには、世界初の野外博物館があります。世界各地から移設された18~20世紀の家屋が見られ、当時の生活や民族衣装を身にまとった人々、民族音楽の演奏など興味深いものが多く非常に内容の充実した博物館です。今では見られない当時の暮らしに思いをはせてみるのもいいですね。
このスカンセンには博物館の他に動物園も併設されています。放し飼いされているような感じなので、動物園と言えるのかは少し考えるところですが。広い柵の中にヘラジカやオオカミ、トナカイやクマなどの棒物を見ることができます。クジャクが放し飼いされていたりもするので、ぜひ見てみたいですね。
グスタフスベリ
ストックホルムから20kmほど離れたグスタフスベリは、北欧雑貨ファンなら知らない人はいない街でしょう。スウェーデンを代表する陶器メーカー”グスタフスベリ”の博物館やアウトレットが営業されていて、アウトレット品とはいえ通常よりも安く購入することができます。また、陶磁器工場も見学することができ、こちらも見ごたえがあります。グスタフスベリには他にも、フィンランドの有名ブランド”イッタラ”のアウトレットもあります。ついつい買い過ぎてしまわないか心配になりますね。
同じくグスタフスベリにあるカフェ、カフェ・トルンヒューセットはレンガ造りでお城のような作りをしています。ここで食べられる小エビとスカーゲンラーラ(小エビとディル、マヨネーズ、オニオンなどを合わせたソース)が乗ったオープンサンドはグスタフスベリの名物でボリュームたっぷりでおすすめです。
ダーラナ地方
ストックホルムから北西に電車で3~4時間のところに、ダーラナ地方と呼ばれる地方があります。初めて来たのにどこか懐かしさを感じるダーラナ地方は”スウェーデンの心のふるさと”と言われており、ファールンレッドと呼ばれる赤い塗料で塗られた家々が並んでいます。スウェーデンの民芸品でお土産としても人気なダーラナホースの生まれ故郷はこのダーラナ地方です。ダーラナホースは普通のものからマグネットになっているもの、ダーラナホースがデザインされた小物もたくさんあり、どれも素朴な感じで可愛いものばかりです。
スウェーデンで6月に行われる夏至祭は、特にダーラナ地方では大規模に行われています。やはりこころのふるさとというだけあって特別なのかもしれません。一度は夏至祭にも行ってみたいものですね。
ゴットランド島
ストックホルムから南に200kmほど南下したところに、ゴットランド島という島があります。このゴットランド島にあるヴィスビューという街もまた映画魔女の宅急便のモデルとされていて、ストックホルムよりもさらに魔女の宅急便の雰囲気に近い街です。島の西側にあるヴィスビューは中世都市の特徴を色濃く残しており、ユネスコの世界遺産に登録されています。島全体を見ても92の教会があり、さらに遺跡や廃墟など過去の繁栄の跡を多く残しています。ヴィスビューの街は城壁に囲まれた街で、城壁に沿ってぐるりと回って散歩してみるのも面白いかもしれませんね。
そして、ここヴィスビューには他にはなかなかない面白いイベントがあります。”中世ウィーク”と呼ばれるもので、開催期間中は中世の衣装を着た参加者で溢れかえります。当時の生活をイメージしたマーケットが出ていたり、中世のようなテントでキャンプ生活をする人までいるそうです。これは気になりますね。ただ、開催期間は毎年8月第一週の日曜日から7日間で、あまり長い期間はやっていません。もし興味のある方は事前にしっかり日程をチェックしておきましょう。
ストックホルムからゴットランド島へは1日に7往復程度フェリーがある他、ヴィスビューの空港への飛行機もあるので、アクセスは悪くありません。
シグトゥーナ
シグトゥーナはスウェーデンに現存する最古の街と言われており、街の色々な所に古代遺跡やルーン文字が見られます。ストックホルムからバスで1時間ほどで来られるシグトゥーナの街は徒歩で回れてしまうくらい小さく、観光ポイントもほとんどが街の中心に集まっています。主な見どころとしてはシグトゥーナ市庁舎やマリア教会、教会の廃墟や街に残されたルーン文字の石碑などがあります。
カフェやレストラン、お土産屋さんなどは街の中心のストーラガータン通りに並んでいます。
タリンクシリアライン
最後にご紹介するのはタリンクシリアラインです。正確にはスウェーデンの観光スポットでは無いかもしれませんが、スウェーデン旅行の際にはぜひおすすめしたいので紹介させていただきます。タリンクシリアラインはフィンランドやスウェーデン、エストニアやラトビアなどバルト海沿岸の国を中心に運航しているクルーズフェリー会社で、1泊2日のクルーズ船の船旅なども提供しています。もちろんスウェーデンにも就航しており、ストックホルムからフィンランドのヘルシンキやラトビアのリガなどにクルーズ船を運航しています。船内はかなり広く、船の中とは思えないほどお店も充実しています。国際航路なので、船内では免税で買えるものもあり、もしかしたら欲しいものが安く手に入るかもしれませんね。
また、1泊2日の航路なので船内にそれぞれの個室があり、船内のレストランでは様々な北欧料理を楽しめます。スウェーデンに行く際は、ちょっぴり豪華な船旅も楽しんでみませんか?
まとめ
スウェーデンのおすすめ観光スポット、何か気になるものはありましたでしょうか?日本人にとっては北欧という旅行先はどちらかというとマイナーかもしれません。ですが、ヨーロッパの他の国々にも負けないくらい魅力があると思います。それに、あまり知られていないだけで北欧の料理は意外と美味しいんですよ。次の海外旅行の行先に北欧スウェーデンも候補に入れてみてはいかがでしょうか?