九州や関東などが沖縄よりも高温になることは、今では珍しくなくなりました。しかしながら、沖縄の紫外線の強さは強烈。真夏の屋外では、頭の先からジリジリと焼けるような感覚になることも。
そんな時に無性に欲しくなるのが、キンキンに冷えた飲み物や食べ物。沖縄には灼熱の暑さを吹き飛ばしてくれる、ひんやりスイーツが存在します。それが「沖縄ぜんざい」。
一般的なぜんざいは白玉の入った温かいお汁粉のようなものをイメージしますが、「沖縄ぜんざい」はかき氷と金時豆が組み合わさった夏定番のひんやりスイーツ。
そこで「沖縄ぜんざい」と、フルーツをふんだんに使ったかき氷が食べられるオススメ店をエリア別にご紹介します。ぜひ旅の日程に組み込んで、体の中からクールダウンしましょう!
那覇市内のぜんざい&かき氷のオススメ店
千日(せんにち)
出典:プロ∞ペラ回転中
70年の歴史がある千日の店内は、どこか懐かしいレトロな雰囲気。涼しげなガラスの器に、オーダーしてから削る氷が美しく円錐に盛られています。
出典:トリップアドバイザー
氷の下には、甘く煮た金時豆が隠れています。フワフワな口溶けの氷と金時豆というシンプルな組み合わせですが、実に美味しい。
量もあるので、満腹感も得られます。地元の家族連れや観光客でいつも賑わい、時間帯によっては店の外に行列ができることも。
出典:Feel JAPAN
比較的回転が速いので、待つことも苦になりません。ぜんざいのほか、鯛焼き・今川焼き・沖縄そばなども味わえます。
隠れ家的Pizza野郎 ば~すぬ家
出典:まったりおきなわ
那覇市内の住宅街にあり、自宅の一部を改装して造られたお店は知り合いのお家へお邪魔したような落ち着く雰囲気。
生地から手作りするピザは、具材もチーズもたっぷり。パスタやサラダなどもあるので、ランチにもぴったり!
出典:食べログ
ぜんざい好きの地元民からも支持されている、こちらの塩黒糖ぜんざい。
多良間島産のビターな黒糖に沖縄の塩の塩味が加わることで、甘すぎずまろやかな口当たり。
出典:たびらい
シャリシャリ感の残る氷の食感も楽しい。テイクアウトもできるので、景色のいい所で食べるのもオススメ。
観光客にはまだあまり知られていない、まさに隠れ家のようなお店です。
富士家
出典:沖縄リピート
サーフボードやバイクが飾られ、カフェのようなオシャレな店内は観光客にも人気。
タコライスやタコスに沖縄そばなど軽食メニューもありますが、富士家といえばやっぱりぜんざい。
出典:世界ぶらりと食べ歩き
金時豆を煮た煮汁で作る氷は保冷性能の高いハイドロフラスク社製のタンブラーに、豆と白玉はガラスの器に入れられて別盛りで提供されるのが他店とはちょっと違うところ。
スプーンで氷をすくい、豆と白玉の入った器へ入れて一緒に食べます。
タンブラーに氷を入れることで溶けやすさを解消し、最後までシャリシャリ食感が保たれています。
口直しとして、亀せんべいもセットされています。
石畳茶屋 真珠(まだま)
首里城の守礼門から真珠道を下っていくとあるので、金城町石畳道や首里周辺の散策途中に立ち寄りたいお店。
那覇市内を見下ろせる、景色抜群のテラス席が人気。
出典:エスニック見ーつけた!
真珠の名物は、ゴロッと大きめのマンゴーがたっぷり乗ったマンゴーかき氷。
見た目のインパクトに負けず、爽やかな甘みとシャリっとした氷の食感が楽しくなります。
かなりのボリュームですが、甘さがクドくないのでペロリと食べられます。
出典:La Mer Bleu
ほかにも黒糖プリンやぜんざいなどのスイーツ、また沖縄そばやカレー・タコライスなどもあるのでランチにも利用できます。
本島南部のぜんざい&かき氷のオススメ店
パーラーHARChu(はーちゅ)
出典:沖縄カフェ果報
世界遺産にも登録されている斎場御嶽の近くにある小さなパーラー。
沖縄県産のフルーツや紅芋、自家製のフワフワ氷に手作りソースで仕上げたかき氷が人気。
出典:食べログ
静岡県浜松市で営業している沖縄Cafe果報(かふー)の姉妹店なので、三ヶ日みかんや紅ほっぺなど静岡県ではお馴染みのフルーツを使ったメニューも。
イチオシは沖縄ぜんざいきな粉。小豆と金時豆の上に氷、さらにその上には黒糖ソースにミルクときな粉。そしててっぺんにあんこを乗せています。
出典:食べログ
常時7~8種類ほどのメニューが揃いますが、季節によってはシークヮーサーやメロンなど期間限定のものも登場します。
ぜんざい いいやんべぇ
出典:ameblo.jp
オーナーが自宅のガレージを改装して、沖縄ぜんざいの専門店をオープン。
メニューはぜんざいのみですが、ミルクぜんざいや黒糖蜜ぜんざいにコーヒーぜんざいなど味のバリエーションも。
またどれも¥300~400台なのでリーズナブルなのも嬉しい。容器代¥30追加すれば、テイクアウトも可能です。
沖縄ぜんざいは氷の下に金時豆が入っていることが多いのですが、こちらでは氷の上にもこぼれ落ちそうなほどたっぷり乗っています。
毎日4時間かけて煮ているそうで、見た目もツヤツヤ。形を崩さないよう丁寧に煮ることで、なめらかな口当たりに仕上げています。
丸三(まるみつ)冷し物店
出典:沖縄ぷらぷら日記
1960年創業と、60年以上の歴史があるお店。昭和の雰囲気が残るレトロ感満載の店内の壁には、訪れた人が書き込んだ落書きがビッシリ。
お店に置いてある「まるみつノート」にも、全国からのお客さんが一言残していきます。
出典:食べログ
一番人気のメニューは「白くま」。鹿児島県でも同じ名前のかき氷がありますが、似ているようで少し異なります。
練乳の甘みが染みこんだフワフワな氷の上に、豆・サクランボ・みかん・パイナップルで顔を表現。
出典:食べログ
もちろん氷の下には豆と白玉が隠れています。一見量が多いように感じますが、ペロリと食べられちゃいます。
取り分け用の器も用意されているので、みんなでシェアして食べても楽しめますね。
本島中部のぜんざい&かき氷のオススメ店
氷ヲ刻メ
出典:ジッジ沖縄
格闘家の顔も持つ店主がかき氷の美味しさに魅了され、全国各地のかき氷を食べ歩いたのち2018年オープンしたかき氷専門店。
北谷の外国人住宅にある、真っ白な外観が特徴の建物。玄関で靴を脱いで入店すると、店内には店主の遊び心が詰まった雑貨が並んでいます。
出典:沖縄子育てママブログ
自家製のキャラメルソースに、グラノーラやドライフルーツなどがトッピングされた「塩キャラメルグラノーラ」がイチオシ。
また「大人のティラミス」「イチゴのフロマージュ」など、こだわりのメニューを常時7~10種類を用意。
季節により、マンゴーやメロン・ピスタチオなどを使ったものも加わります。
店主が一人で作業を行っているので時間がかかることもありますが、本島中部を訪れた際にはぜひ立ち寄りたいお店。
shaved ice SNOW
出典:cartune.me
黒いコンテナを利用したお店で、例年4月下旬から10月下旬頃まで期間営業を行っています。
ぜんざいやアイスが美味しいと人気で、店内のインテリアもオシャレ。
出典:食べログ
シンプルなぜんざいのほかミルクぜんざい・黒蜜きなこぜんざいもあり、サイズはSとMからチョイス。
パウダー状の氷は新食感の口溶けで、一口ごとに幸せな気分にさせてくれます。
ぜんざいの豆も丁寧に時間をかけて煮ているのでしっとりとして、優しい甘さに仕上げています。
出典:shaved-ice-snow.business.site
連休中や週末など開店から3時間で売り切れになる事もあるそうなので、お出かけは営業時間を確認してお早めに。
田中果実店
出典:いしのそと
行列の絶えないハワイアンパンケーキ店「パニラニ」の姉妹店で、店内もハワイローカル風のインテリアでまとめられています。
ここはマンゴー好きなら1度は訪れておきたいお店で、一番人気は「贅沢マンゴーパフェ」。
出典:ameblo.jp
器に入れられたミルクアイスとマンゴーアイスの上に、ゴロッと大きめにカットした完熟マンゴー。
さらにその上に再びアイスを乗せて、ホイップクリームとマンゴーソース。贅沢の名に恥じぬビジュアルに感激するはず。
出典:食べログ
またハワイでお馴染みのシェイブアイスもあり、フレーバーはレモン・ブルーハワイ・シークヮーサーなど13種から3つをチョイスできます。
コンデンスミルクや生マンゴーなど、追加代金でトッピングも可能。
店内ではマフィンやジャム、Tシャツやマグカップなどの雑貨類も販売しています。
喫茶ニワトリ
出典:うらそえナビ
港川の外国人住宅をリノベして店舗にした天然酵母のパンが人気の「ippe coppe」。その庭が、夏季限定で喫茶ニワトリになります。
契約農家から新鮮なフルーツを仕入れ、手作りのオリジナルシロップを使った「ごちそうかき氷」が有名。
出典:Green Cosmo
かき氷と言うより、沖縄の日差しをいっぱい浴びて育ったフルーツそのものも味わう感覚。
沖縄産の黒糖で炊き上げた金時豆と、甜菜糖を使ったミルクシロップが味の決め手となる「黒糖金時豆バニラみるくぜんざい」や、思わず写真に収めたくなる鮮やかな色合いの「ドラゴンフルーツとパッション氷」。
ほかにもアセロラ・パイナップル・たんかんなど旬に合わせたフルーツを使っているので、その日のメニューは店内のボードで要チェック。
本島北部のぜんざい&かき氷のオススメ店
鶴亀堂ぜんざい
出典:食べログ
6時間以上かけてじっくりと炊き上げる金時豆、粉雪のように繊細でサラサラの氷、手作りの白玉。
器にもやちむんや琉球ガラスを使うなど、地元愛に溢れてこだわりが強い。
出典:トリップアドバイザー
イチオシのメニューは鮮やかな紫色の紅芋パウダーを纏った「紅芋黒糖ぜんざい」で、オリジナルの黒糖生姜シロップがアクセント。
シンプルな琉球ぜんざいや抹茶みるくぜんざいもありますが、変わり種ではカルアリキュールとコンデンスミルクを使った「カルアみるくぜんざい」。ちょっぴりアルコールを含んだ大人の味。
出典:ameblo.jp
店内には、古いかき氷器が40台ほど展示しているのも面白い。
世界遺産登録の座喜味城跡の門前にあるので、観光後の一休みにぜひどうぞ。
新垣ぜんざい屋
出典:食べログ
70年以上の歴史を持つ沖縄ぜんざいの専門店。
沖縄ぜんざい以外にかき氷やパフェなどを扱うお店も多いですが、メニューは「氷ぜんざい」のみと言う潔さ。
食券機を見れば一目瞭然で、1人用から20人用までの「氷ぜんざい」のボタンがあるだけ。
アレコレ悩む必要がありません。ただし、店内で食べるか持ち帰りかでボタンが分かれています。シャリシャリの氷と、長時間手間暇惜しまず黒糖で煮込まれた金時豆のなめらかな食感と上品な甘み。
シンプルで正統派、それが1つ¥300で味わえます。美ら海水族館や沖縄そばの名店きしもと食堂にも近いので、観光客も多く立ち寄ります。伝統的な沖縄ぜんざいが食べたくなったら、ぜひ新垣ぜんざい屋へ!
Fruit cafe松田商店
出典:食べログ
瀬底島へと続く瀬底大橋のそばにある、2016年オープンのカフェ。
店内の大きな窓からは瀬底大橋と瀬底島、遠くに伊江島も眺められるロケーション。
出典:フォートラベル
人気のメニューは「伊江島たっちゅーマウンテン」で、イチゴシロップを含んだ氷の上にマンゴー・パッションフルーツ・パイナップル、最後にピンクグレープフルーツのアイスを乗せています。
見た目のインパクト大で、可愛い色合いは写真映え間違いなし。
出典:食べログ
カフェメニューは、サンドイッチ・パンケーキ・ピザ・ワッフルなどがあるのでランチの利用もOK。
とことんフルーツを楽しみたければ、スムージー・パフェも。
グァバやマンゴーのジャムも販売しているので、お土産にも最適。
マンゴースイーツ専門店おきぽたショップ
出典:沖楽
地元の農家さんが大切に育てた沖縄産マンゴーのみ使用する、マンゴーに特化したスイーツ専門店。小さいですがイートインスペースがあり、珍しいマンゴーピザやかき氷・ソフトクリームなどがいただけます。
特に食べて欲しいのが「マウンテンマンゴーかき氷」。器からあふれんばかりに乗った、大きめにカットされたマンゴーの量が凄い!味はもちろん、その贅沢さとビジュアルに感動を覚えるでしょう。滞在のホテルでゆっくり食べたいなら一番人気のマンゴープリン「プリン・ス・マンゴー」や、マンゴーピューレとレアチーズを使ったチーズケーキ「マンゴーフロマージュ」もおすすめ。お土産なら、マフィンやフィナンシェなどの焼き菓子がピッタリ。
暑さを乗り切るため、そして心もお腹も満たしてくれる「沖縄ぜんざい」や「かき氷」。素材の仕入れや作り方、盛り付けに至るまで非常にこだわりのあるお店が多い事にも気づかされます。スタンダードなものから変わり種まで、定番から穴場まで。どのお店に行きたくなりましたか?心が動いたら、行き時かもしれません。沖縄の夏を満喫しに、ぜひお出かけください。
※営業時間や定休日・料金などは、お出かけ前に各店舗の公式SNS等でご確認ください。