柳川市のひな祭りを皆さんご存知でしょうか。ひな壇とともに日本三大つるし飾りである「さげもん」という美しいひな飾り。それを、部屋にたくさん飾ってある様子を見て周れる「柳川さげもんめぐり」というイベントは大変人気ですね。とはいえ、他にも見所満載なのが柳川市。
今回はそんな筑後エリア柳川を1日で回る観光モデルコースをご紹介させていただきます。
出典:じゃらん
筑後エリア柳川で有名なのは?
福岡県の筑後エリアにある柳川市は、柳川城が水の防壁として開発した掘割が、現在も街の中を多数流れていることから「水の都」と呼ばれます。特に、この掘割を舟で巡って四季の景色を楽しむ「川下り」が有名。

よく使われる「水郷柳川」という呼び方は、北原白秋が「思ひ出叙情小曲集」の中で「私の郷里の柳河は水郷である」と書いたところから、この呼び方が定着してきたのだとか。
この川下りと並ぶのが、名物「うなぎのせいろ蒸し」。これを出す店は、市内に30店舗ほど。「せいろ蒸し」は、まずご飯にタレを馴染ませるために蒸します。次にうなぎの蒲焼をご飯の乗せて蒸すという柳川で考案された製法です。

あつあつのまま食べられるということと、蒲焼を蒸すことによってうなぎが柔らかくなるということが利点の一つと言えるでしょう。
柳川観光モデルコース順路
博多駅→天神→西鉄天神駅→西鉄柳川駅→川下り→昼食→北原白秋記念館→さげもん美草→柳川観光協会で休憩→御花→お花小路でお買い物→西鉄柳川駅→西鉄天神駅→博多駅
柳川観光モデルコース詳細
・博多駅からの出発は10時。
・博多駅〜天神駅:地下鉄空港線で約6分
・天神駅〜西鉄福岡駅:天神地下街を通って徒歩5分。
・西鉄福岡駅〜西鉄柳川駅:西鉄大牟田線の特急で50分。

10時30分の特急で西鉄福岡駅を出発した場合、西鉄柳川駅への到着時刻は11時19分。博多駅から西鉄柳川駅までの所要時間は約1時間
柳川の川下りでは、5社の川下り会社が営業中。それぞれ乗下船場が違いますので、ご都合に合わせてお選び下さい。出発時刻はいずれも、9:00~17:00の間。15分間隔から30分間隔。モデルコースでは所要時間を70分としてます。各社、川下りをしながら名物料理の「うなぎのせいろ蒸し」が食べられます。他にも、貸し切りで川下りをしながら焼肉ができる、合コンができる、などなど個性も多彩。

春の観桜船、初夏の菖蒲、夏は納涼船やライトアップしたトンネル、秋の紅葉や観月船、などのイベントを楽しめるでしょう。柳川に行く前に調べて、自分の希望に合うものを予約していくのがおすすめ。
水郷柳川川下り 12:00~13:10
出典:柳川観光開発
柳川市の市街地2キロ四方、60キロの長さの掘割は、地元の方から「お堀」と呼ばれて親しまれてきました。
純淡水魚の「どんこ(鈍甲または貪子)」に似ているため「どんこ船」と称される船。ゆっくりとお堀を巡り、船頭さんは、舟歌や白秋の童謡を歌う、橋をくぐる時に橋の上に飛び乗ってくぐり終えた船に飛び降りる、など個性のある人ばかり。
景色とともに乗客を楽しませてくれ、冬にはコタツ(火鉢が入っています)があるので、温まりながら見学できます。
出典:大和ハウス
なまこ壁や季節の花々、赤いレンガ造りの並倉、河童の像や白秋の歌碑、点々とある銅像などを眺めながらゆっくりと下っていくと、日本ではとても珍しい水上売店の「一期一会」があります。
甘酒やカフェオレなどの飲み物、揚げ餅やソフトクリームの甘いものなどを船に乗ったまま買うことできますので、川下りのお供にいかがでしょうか。
ひな祭りの時期(2/11~4/3)に開催される「さげもんめぐり」では、「ひなめぐり舟」でお堀から沿岸のひな人形を見て回ることが可能。3月には「おひな様水上パレード」という、ひな人形に扮した子供を乗せたどんこ舟がお堀を巡り、たいへん美しい光景を見れるでしょう。
【川下り実施会社】
柳川観光開発株式会社
【所在地】福岡県柳川市三橋町高畑329
【電話番号】0944-72-6177
水郷柳川観光株式会社
【所在地】福岡県柳川市三橋下百町1-6
【電話番号】0944-73-4343
株式会社大東エンタープライズ
【所在地】福岡県柳川市城隅町18-9
【電話番号】0944-72-7900
有限会社城門観光
【所在地】福岡県柳川市新外町4-25
【電話番号】0944-72-8647
柳川リバー観光株式会社
【所在地】福岡県柳川市新町46-1
【電話番号】0944-75-5050
昼食 13:30~14:30
出典:ホットペッパーグルメ
柳川の名物は、うなぎ。特に「うなぎのせいろ蒸し」は、柳川で作られた料理法なので、この料理を看板メニューにしているお店が多くあります。

しかし、うなぎが嫌いな人もいらっしゃるはず。そういう方には、有明海の珍しい海産物や、刺身などを出すお店もあるので、ご安心下さい。
今回は、うなぎ料理の名店と、有明料理などがいただけるお店をピックアップ。

なお、入店までの待ち時間と、「うなぎのせいろ蒸し」は提供されるまで時間がかかることを考慮し、食事時間は60分としています。
元祖本吉屋(がんそもとよしや)
出典:ushigyu.net
「うなぎのせいろ蒸し」発祥の店。うなぎのせいろ蒸しを店に出したのは、江戸時代の天和元年(1681年)。創業から300年以上続く名店。食べログの「うなぎ100名店」に選ばれました。
出典:トリップアドバイザー
静かな環境の立地。古民家の風情がただよっています。こちらの「うなぎのせいろ蒸し」は、ふっくらとした肉厚のうなぎに絡むタレでどんどんご飯が進むでしょう。
【所在地】福岡県柳川市旭町69
【電話番号】0944-72-6155
【営業時間】10:30~21:00
【定休日】月曜日
若松屋
食べログトップ5000に入っている大人気店がここ若松屋。安政年間に開業の老舗。雰囲気のある本館では、庭を眺めながら食事が可能。
出典:NAVER まとめ
こちらのせいろ蒸しのお米は、とてももっちりとしていてタレがよく絡み、うなぎの柔らかさとともにしっかりとした食べ応えです。予約不可のお店なのでご注意下さい。
【所在地】福岡県柳川市沖端町26
【電話番号】0944-72-3163
【営業時間】11:00~19:30(売切次第閉店)
【定休日】水曜日
夜明茶屋
こちらは、鮮魚店ですが、食堂部があって、有明料理を提供しています。入り口では、思わず見入ってしまう、見たことがない魚介が並び、お好みの調理法で料理して貰って食堂でいただくことも可能。
出典:トリップアドバイザー
「柳川でしか食べられない有明海料理がここにある」のコンセプトを元に、食堂部で提供される料理には、ムツゴロウやワラスボ、クチゾコ、イソギンチャク、などが使われています。
別の建物に古民家を改装した土産部があり、海苔やウナギ加工品、ムツゴロウのラーメンやスープ、粕漬、干しワラスボなど多くの商品が並んでいて、どれも買いたくなって迷ってしまいそう。
中でも「THEさBAR(ザ・サバー」という鯖の半身を燻製にしたものは、爪楊枝とお手拭きがついている真空パックになっていて常温保存が可能というユニークな製法で人気商品です。
【所在地】福岡県柳川市稲荷町94-1
【電話番号】0944-73-5680
【営業時間】11:30~15:00/17:00~22:00
【定休日】火曜日
レストラン対月館
出典:tabelog.com
600名まで入れる大きなレストラン。日本庭園の「松濤園」を眺めながら食事ができ、バルコニーからは180度のパノラマで景色を楽しめます。
出典:柳川藩主立花邸 御花
こちらの「おすすめセット」(うなぎのせいろ蒸し・うざく・鰻巻き・肝吸い・香の物)は、比較的リーズナブルにうなぎ料理を堪能でき、本当におすすめ。
御花に入館しなければ利用できず、御花への入園料(大人500円・高校生300円・小中学生200円)が必要なので、ご注意下さい。
【所在地】福岡県柳川市新外町1 御花内
【電話番号】0944-73-2189
【営業時間】11:00~14:30/17:00~20:00(ラストイン)
【定休日】無休
料亭 集景亭ダイニング
出典:食べタイム
料亭集景亭ダイニングは、料亭の料理を気軽に楽しめるお食事処。うなぎのせいろ蒸しや白焼き、かば焼き以外に、ミニ会席やステーキご膳、エビフライご膳などのメニューも。
出典:食べタイム
ゆったりとした席の配置は、お子様連れの御家族にぴったり。
【所在地】福岡県柳川市新外町1 御花内
【電話番号】0944-73-2189
【営業時間】11:00~14:30/17:00~20:00(ラストイン)
【定休日】無休
民芸茶屋六騎(ろっきょ)
出典:blog.livedoor.jp – Livedoor
「六騎御膳」には、クチゾコの煮つけや刺身などの有明料理がつき、うなぎのせいろ蒸しとクチゾコの煮つけのセット「柳川御膳」などもあって、うなぎと有明の幸の両方を楽しみたい方におすすめ。こちらの「柳川鍋」は、平成6年(1994年)に閉店した料亭「松月」の味を伝承している一品。
【所在地】福岡県柳川市沖端町28
【電話番号】0944-72-0069
【営業時間】10:30~17:00
【定休日】火曜日
北原白秋生家・記念館 14:40~15:20
出典:北原白秋記念館
北原白秋の生家には、母屋と穀倉が現存しており、白秋の子供の当時の落書き、愛用品、著書などが展示・公開されていて、仏間には白秋のデスマクスが保管さ。北原白秋記念館は、昭和60年(1985年)に北原白秋の生誕百年を記念して、白秋の生家の敷地内に建築されました。
出典:北原白秋記念館
白秋の作品と生涯の紹介、柳川の歴史と文化に関する資料などが保存展示され、2階にあるビデオシアターでの、柳川の歴史や習俗と白秋に関する作品は常時上映されています。
【所在地】福岡県柳川市沖端町55-1
【開館時間】9:00~17:00
【休館日】12/29~1/1
さげもん美草 15:25~15:45
北原白秋生家・記念館の隣にある、「さげもん」のお店。たくさん飾ってある「さげもん」を間近で見れます。「さげもん」は種類が多く、大きさもいろいろ。持ちかえるのに手ごろな大きさのものも販売しています。

手芸好きな方は、自分で作りたくなってしまうかもしれませんね!
【所在地】福岡県柳川市沖端町51
【電話番号】0944-72-2876
柳川市観光協会案内所 15:50~16:10
出典:トリップアドバイザー
町歩きの地図や観光情報、おみやげ情報がコンパクトにまとまっています。トイレ休憩や、セルフサービスのコーヒーなどの飲み物もあるので、ちょっと座って休憩したい時にも便利。
【所在地】福岡県柳川市沖端町35
【電話番号】0944-73-2145
柳川藩主立花邸 御花 16:20~17:15
出典:宿らん
柳川藩主である立花家の別邸を、明治時代に改築・造園。その後、敷地内にホテル・料亭・資料館などの施設があるのが現在の柳川藩主立花邸です。御花の館内に入るには、入園料(大人500円・高校生300円・小中学生200円)が必要。入館後は、「松濤園」、「大広間」、「西洋館」、「立花家資料館」を見学できます。
「松濤園」には大小の島がいくつも浮かぶ池があり、その周囲に約280本の松の木、庭石1500個、石燈籠14基が美しいバランスで配置。しかし、散策することはできません。この「松濤園」は座敷から眺める鑑賞式の庭。明治時代の建築様式を今に伝えている100畳の「大広間」から鑑賞します。
出典:柳川藩主立花邸 御花
現在、結婚式場、パーティ会場として使われている「西洋館」は、立花家の迎賓館として明治時代に建築された鹿鳴館様式の建物。

内部には赤い絨毯がしきつめられ、細工が施された柱や手すり、天井の装飾も優雅で美しく、訪れた人は建築美を堪能できることでしょう。
「立花家資料館」では、柳川藩の藩主であった立花家の400年にわたって伝わる、甲冑や婚礼調度品、茶道具、江戸時代のひな人形などが展示されていて、季節ごとに展示物を入れ替えて、鑑賞する人が飽きない工夫もなされています。
【所在地】福岡県柳川市新外町1
【電話番号】0944-73-2189
お花小路 17:20~18:00
出典:JA柳川
立花家資料館に併設されている入場無料の「お花小路」には、地元の特産品の粕漬や醤油、御花オリジナルの「うむすび」(せいろ蒸しをおむすびにしたもの)や「蜜柑搾りカステラ」(蜜柑の酸味が感じられるカステラ)、柳川銘菓「越山餅」や「むつごろうクッキー」、民芸品と購買意欲をそそるものがずらりと並んでいてとても便利!
出典:柳川藩主立花邸 御花
柳川の市街地には、お土産を一堂に集めたお土産センターのような店が多くないので、このお花小路はおすすめ。
【所在地】福岡県柳川市新外町1
【電話番号】0944-73-2189
【営業時間】9:00~18:00
【定休日】無休
バス停「御花前」から18時11分の発の便に乗り、西鉄柳川駅着が18時22分、西鉄柳川駅発18時36分発の特急に乗り、西鉄福岡駅到着が19時25分。出発時とは逆のコースをたどって、地下鉄天神駅から博多駅に向かいます。モデルコースでの博多駅到着予定は19時45分頃です。お疲れ様でした!
柳川観光のモデルコース、いかがでしたでしょうか。ゆったりと川下りを楽しみ観光スポットを回るコースにしてみました。みなさまの柳川観光の参考になれば幸いです。
福岡観光のモデルコース
3 thoughts on “柳川を訪ねる1日観光モデルコース”
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