岡山県が発祥!極上の味が味わえる卵かけご飯の名店「食堂かめっち」

突然ですが皆さん、卵かけご飯は好きですか?筆者も大好きです。ぱっくり割った卵がご飯の上で踊る瞬間、その香りと、味は口に入れる前からその美味さは容易に想像できます。

実はこの卵かけご飯、日本のどこかに究極の卵かけご飯が食べられるところがあると聞きました。それは岡山県なんです。岡山県の美咲町という所に極めつけの卵かけご飯を食べさせてくれるお店があるそうなんです。そう言われると余計食べたくなるのが世の常です。さあ、運よく極めつけの卵かけご飯にありつけますかどうか。岡山県が発祥!極上の味が味わえる卵かけご飯の名店「食堂かめっち」をどうぞお楽しみください。

チェック卵かけご飯のルーツとは?

卵かけご飯

出典:ぐるなび

ここで、そもそも卵かけご飯の始まりを調べてみましょう。1877年、岡山県出身の従軍記者であった岸田吟香が日本で初めて卵かけご飯を食べた人物とされています。その後彼が卵かけご飯の美味しさを周囲に広めたところ、あっという間に人気の食べ物となりました。これが卵かけご飯発祥の地と言われる所以です。

チェック卵かけご飯なら絶対このお店

食堂かめっちの看板

出典:岡山で田舎暮らし

場所は岡山県三咲町。お店の前に立つと、「食堂かめっち」という看板が目に飛び込んできました。こういうとすぐに入れそうな雰囲気に聞こえますが、甘い、甘い。そこにはどこから来るの?と聞きたくなるぐらいの人だかりが。この行列を見るだけでこのお店の「卵かけご飯」がいかに人気なのかということが分かります。卵で町おこしをしただけあって、卵かけご飯の他にも卵に因んだメニューが沢山取り揃えられています。かめっちというのは、亀甲という駅名から命名されたのではないでしょうか。

チェック昔の日本映画に出てきそうなお店の雰囲気

一歩お店の中に足を踏み入れて感じたのは、ここで映画の撮影があったんじゃないかと思われるような雰囲気。小津安二郎や、山田洋二の映画に出てくるような素朴感が個人的には興味をそそります。岡山という土地柄か、お客さんもみんな和気あいあいといった非常に家庭的な雰囲気が何ともいえません。テーブルに着くと傍らに、三咲流、卵かけご飯の美味しい食べ方の張り紙が目に留まります。

チェックただの卵かけご飯が何故人気?

黄福(卵かけご飯)定食

出典:食べログ

でも何故ただの(失礼)卵かけご飯が、これだけお客さんを惹きつけるのでしょう。やっと行列から解放され、早速「黄福(卵かけご飯)定食一つ!」と注文すると、カップラーメンができるより早く登場。定食の内容は、多めによそったご飯(ご飯はお代わり自由)と、たくあん(日替わり)、そして味噌汁と、至ってシンプル。米は棚田百選にも選ばれた自家製の棚田米を使用。そして卵かけご飯の命ともいえるタレはというと、普通のだし醤油に加え、薬味として、しそ、海苔、ネギの四種類がテーブルに乗せられています。

チェック卵かけご飯がご馳走に

出典:AGGRESSIVE BEAT CIRCLE

さあ、いよいよ頂くことに。まずはだし醤油だけで一口。だしの部分が多いのか、味付けは薄味です。何のだしを使っているのでしょう、カツオだけでないことは間違いないでしょう。味は、とにかく濃厚で、卵一つでこれだけ満足させるのはさすが卵の街ならでは。卵そのものは見ただけで新鮮で殻が分厚く、黄味はとにかく濃い。悪い卵は割ると身が崩れてしまいますが、「食堂かめっち」の卵は、気持ちよく真っ二つに割れ、飛び出た黄味のその弾力はボヨンボヨンしています。聞けば、岡山県、美咲町は大きな養鶏場があるとか、なるほど納得です。卵をかけたご飯を見ると、その一粒一粒の米の間に卵のが染みわたっているのがよく分かります。それはまるで網目状に染められた黄金色の絨毯のように美しい情景です。

チェックタレに始まり、タレに終わる

普通のだし醤油で頂いた後は、個人的に初体験の、のりをトッピングして二口目を。正直こんな食べ方あったんだ!と感動しました。海苔は佃煮状で(これも初めてでカルチャーショックを受けました)、溶いた卵に絡み合うと、その独特のとろけるような甘めの海苔の味とマッチして滅茶苦茶美味しいです。ご飯がかなり多めなので、最初は食べられるかなあ、と思ったんですがこの味なら何杯でもいけそうです(ダイエット中なので我慢しました)。残りのご飯でネギ、しそをブレンド、卵と”しそ”ってコラボするとこんなに美味しいのだと、すぐに友人に写メを送信しました。いっそ香りや風味も届けられたら最高なのに。しかし感心するのは、これだけシンプルなメニューに、秘伝の醤油と薬味をプラスしただけでお客さんの舌を満足させるとは。そこでしみじみと感じたのははるばると岡山に来てよかったなあ、ということですね。

チェックかめっちに行くには?

この「食堂かめっち」は、列車でお出でになるなら、JR津山線、亀甲駅から歩いて、たったの10分で到着できます。車なら岡山駅からですと、53号線を山陽自動車道、岡山自動車道、中国自動車道と経由して再び53号線を中央運動公園へ南下すれば黄色の幟が見えてきます。

チェック卵メニュー増殖中

出典:岡山探検隊

今回ご紹介した岡山県、美咲町の「食堂かめっち」は、卵かけご飯が何と言っても目玉なのですが、他にもこの極上の卵を使ったメニューが毎回増えているのです。例えばオムライスでいうと、今流行りのとろふわなオムライスではなく、オムレツの中にチキンライスが入った昔ながらのオムライス(個人的にはこれが一番好きです)です。メニュー表には黄福オムライスと書かれています。そのオムレツの上からはお約束のケチャップがかかっています。そのでき上がり具合を見てまた感動!卵が違うなと分かります。何個の卵を使っているのか、オムレツの厚みと、その綺麗な焦げ目を見ていると黄色い枕のようで寝てみたくなります。自分が人におすすめするならこのオムライスは、卵かけご飯に次いで食べて欲しいメニューですね。

チェック地元の人との交流の場にも

岡山県、美咲町にあるこの「食堂かめっち」で過ごしていると他県から来たお客さんと、店員さんとが頻繁にコミュニケーションをとっています。笑い声の絶えない店内は、老いも若きも、誰もが癒される交流の場。食べ方が分からないお客さんには、それこそ手取り足取り笑顔を交え教えてくれています。

チェックまとめ

雄大な養鶏場を背景に、町おこしの一環で始まった卵かけご飯が今、全国に波及し始めています。卵かけご飯の創始者である岸田吟香に始まり、その味は今や人から人へと伝えられ、日本を代表するグルメになった言えるでしょう。岡山県、美咲町は非常に風光明媚で、素朴な人々の魅力でいっぱいの町です。卵かけご飯だけでなく、観光としても楽しめるので、まだ行ったことのない方には是非訪れて頂きたいですね。

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