今も健在な大阪のレトロな銭湯

五反田ホルモン まるみち

スーパー銭湯が多い中、昭和の雰囲気が残る昔ながらの銭湯の方が好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか。番台・ケロリンの洗面器・昭和なポスター・暖簾・お風呂あがりに飲む瓶のコーヒー牛乳、…いつまでも存続して欲しいですね。
廃業になった銭湯も多いですが、今も健在な大阪のレトロな銭湯を、市内を中心にご紹介します。

①源ヶ橋温泉

源ヶ橋温泉

出典:www.geocities.jp

生野区は日本一の銭湯郷。13万人弱の人口に約40件も密集しています。こちらの銭湯は登録有形文化財で、戦前の華やかな銭湯建築が特徴です。屋根に自由の女神の像があります。「ニューヨーク=入浴」とのことです。さすが大阪です…。
オパール原石の埋め込まれた浴槽の中には、漢方生薬の袋があります。庭(盆栽があります)の見える大きな脱衣場でのんびりお寛ぎください。

住所/大阪市生野区林寺1-5-33
電話/06-6731-4843
時間/15:00~0:30(定休日/月曜日)
アクセス/JR寺田町駅から徒歩約6分

②福寿湯

福寿湯

出典:Foursquare

生野区と並ぶ銭湯密集地が西成区です。商店街と路地裏が下町の雰囲気を醸し出しています。
こちらの特徴はなんといっても店内の美しさです。大阪ならではの石畳も、タイルも浴槽もピカピカに磨かれています。昔お客さんが多かったのが分かる、大きい下駄箱スペースも特徴です。

住所:大阪市西成区千本北2-24-13
電話:06-6651-2626
時間:13:00~23:00(定休日/月曜日)
アクセス:大阪メトロ四つ橋線岸里駅から徒歩約10分

③新木川温泉

新木川温泉

出典:Yahoo!ブログ

古い小学校のような建物で、色は青色です。十三は空襲を逃れた地域で、戦前の銭湯がいくつか残っています。マンションが沢山ある中、ここだけタイムスリップしたかのように感じます。新木川温泉とかかれた煙突があります。
薪で湯を沸かしている貴重な所。大阪伝統の石湯船、モザイクタイルが特徴です。

住所/大阪市淀川区木川東2-9-21
電話/06-6302-5986
時間/15:00~23:00(定休日/金曜日)
アクセス/阪急十三駅から徒歩約14分

④菊水温泉

こちらは街並みから昭和を味わうことができる素敵なところです。下水処理場が近くにあります。狭い路地裏にあり、煙突と煙も見えます。ケヤキ(飴色)の番号は彫られた脱衣箱は、とても昭和な雰囲気があります。天井からは三枚羽が下がっています。

住所/大阪市城東区中浜1-3-6
電話/06-6962-2100
時間/16:00~21:00(定休日/第1・3月曜日)
アクセス/JR鴫野駅から徒歩約9分

⑤菊水温泉

菊水温泉

出典:Foursquare

こちらの菊水温泉は、西区です。大通りや高速道路があり車の通りも多い中、路地を入った所にあります。マグマ温泉があります。別府温泉海地獄の温泉水を使っていて硫黄のにおいがします。他には主湯・超音波風呂・電気風呂・水風呂・スチームサウナがあります。

住所/大阪市西区川口4-2-4
電話/06-6583-4151
時間/15:00~23:30(定休日/毎週月曜日)
アクセス/大阪メトロ中央線九条駅から徒歩10分

⑥菊水温泉

菊水温泉

出典:Foursquare

まだあります、菊水温泉。最後は和泉市を紹介します。井戸水薪沸かし水。地下280メートルから汲み上げられた水が溜められています。お肌に優しいです。
色の格天井の下は、昔の映画のポスターや絵画が飾られており、ジェット装置はなく、壁にトタンも使われています。古き良き温泉です。

住所/和泉市伯太町6-8-13
電話/なし
時間/16:00~21:00
アクセス/JR信太駅から徒歩約3分

⑦天六温泉

天六温泉

出典:e-sento.com

飲み屋や病院、スーパーなどが並ぶ露地にあります。お客さんは地元の方が多いです。1か月の貸ロッカーには記名がしてあります。(ボトルキープの様です)入口から中まで全て小ぶりな温泉です。
番台を始め、髪を乾かす椅子(頭がすっぽり入る)・とても大きい温度計・お店や病院の広告が印字された鏡、赤ちゃんを寝かせる台…レトロ感が満載の雰囲気です。中のお湯は熱めのものとぬるめのものがあります。ジェット風呂、サウナ、露天風呂、電気風呂、薬湯と、狭い中でもお風呂の種類が豊富です。

住所/大阪市北区長柄西1-1-19
電話/06-6353-0888
時間/14:00~24:00(定休日/毎週金曜日)
アクセス/大阪メトロ堺筋線天神橋筋六丁目徒歩5分

⑧生駒温泉

生駒温泉

出典:Mapio.net

住宅街、飲食店街の中に見えてきます。玄関も脱衣場も浴場も、広めで綺麗です。近所の常連さんが多いです。浴室は壁も床もタイルで、壁はイルカや波など海を表している絵で爽やかです。浴槽は石で出来ていて、浅め・深め・ジェットと3種類味わえる浴槽、水風呂、サウナ、電気風呂、寝湯などがあります。石鹸やシャンプーをボトルキープのように、置いて帰れるスペースがあります。肩もみ器、ドライヤー椅子はとてもレトロです。テレビは新しく平成っぽいです。

住所/大阪市東成区中道4-2-5
電話/06-6971-5423
時間/14:30~23:30
アクセス/JR森ノ宮駅から徒歩10分

⑨大正湯

大正湯

出典:勝五郎の読書雑記

江戸時代から受け継いだ石畳・石造りのお風呂と、大胆な絵と所々の細やかなタイル使いが特徴です。男湯の壁は、女性がコーヒーを飲んでいる絵、女湯は海中絵図です。浴室の出入口に、『久米島深層水の塩風呂』があります。
脱衣所に飾られている盗難注意のイラストはとても面白いです。前栽には池があり、鯉が泳いでいます。

住所/大阪市大正区泉尾1-30-11
電話/06-6552-4819
時間/15:00~22:30、日曜6:00~23:00(定休日/月曜日)
アクセス/JR大正駅から徒歩約11分

筆者は、約35年前、自宅にお風呂が出来るまでの間、週に2~3回銭湯通いをしていました。家から遠い場所にありました。せっかくお風呂に入ったのに夏は帰りに汗をかくし、冬は湯冷めするし…なので、家にお風呂が出来た時は嬉しかったです。ですが、何か寂しいような、物足りないものも感じました。
子どもには熱いと感じるお湯でしたし、鉄(?)の重々しい体重計は乗るといつまでも針が揺れて止まらないし、瓶のコーヒー牛乳を母はなかなか買っていれないし。ですが、何か魅かれるものがあったのでしょうか。
そして今、銭湯に行ってみると、懐かしく、ホッとします。その後そこは廃業になり、今もあちこちで廃業しています。平成も終ろうとしていますが、昭和の銭湯の魅力が、少しでも長く続いてほしいと願っています。
2018年6月18日の大阪北部地震で被災した市に対し、無料入浴サービスを実施した浴場が大阪で57軒ありました。心があたたまるお話です。

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