海もあって山もある!環境抜群の和歌山県。近年では、高野山や熊野古道が世界遺産に登録されたこともあり、観光に訪れる人が絶えません。海外からの旅行者も多く、注目度が高くなってきました。今回は、そんな和歌山県の食の文化にスポットを当てていきます。“これぞ和歌山!!”という郷土料理や地元で人気の食を、特に和歌山のB級グルメスポットを厳選して、和歌山出身の筆者がご紹介させていただきます。
和歌山のB級グルメ① てんかけラーメン
和歌山ラーメンも有名だけど、やっぱりてんかけ派は多い!!ソフトクリームも絶品!!和歌山といえば、和歌山ラーメンに注目が集まりがちですが、地元では老若男女に慣れ親しまれたラーメンがあります。その名も、「てんかけラーメン」。元々はお茶屋さんである「玉林園」さんが経営しているグリーンコーナーというお店で食べられます。
筆者も小さな頃からここのラーメンが大好きで、よく家族で食べに行ったもの。値段も手ごろで、360円!!大盛りにしても405円というなんともお財布に優しい価格。肝心のラーメンは、あっさりスープで、てんかす・わかめ・紅しょうががトッピング。天かすがスープに浸って柔らかい食感。
他にも、グリーンソフトと呼ばれる抹茶ソフトクリームもとっても有名です。なお、てんかけラーメンやグリーンソフトはスーパーで購入する事も可能。
グリーンコーナー
和歌山市本町2丁目44番地
073-422-0527
他、県内店舗多数あり
和歌山のB級グルメ② 和歌山のソウルフード 茶がゆ
皆さんは、お粥といえば、白がゆが一般的だと思うのですが、和歌山ではお粥といえば「茶がゆ」です。この茶がゆは、奈良県でも有名ですが、番茶やほうじ茶でお粥を作ったもの。
ベースとなるお茶は、スーパーでも専用のものが売られていて、簡単に作ることができるでしょう。地元では「おかいさん」と呼ばれ慣れ親しまれています。
地元が和歌山である筆者の、土曜のお昼は「おかいさん」が定番でした。おかいさんに合うおかずとして「スクランブルエッグ・昆布・明太子・しらす」などがオススメです。
筆者は辛い物が好きでして、食べるラー油などをトッピングして食べることも。今でも実家に帰省した際は、スーパーで茶がゆ専用のお茶を買って、自宅で作って食べています。やはり地元の味は懐かしく、ホッとするもの。
和歌山のB級グルメ③ 柿の葉寿司
「酢飯とサバと柿の葉の相性が抜群!!柿の葉寿司」和歌山では、サバ寿司が有名です。ラーメン屋さんには、テーブルにサバ寿司が常に常備されており、ラーメンと一緒に食べるのが一般的。スーパーでも笹に包まれたサバ寿司が良く売られています。ここでは、「柿の葉寿司」と呼ばれるものをご紹介したいと思います。
この柿の葉寿司は、サバ寿司を柿の葉で包んだもので和歌山や奈良には専門のお店が多数あります。和歌山は柿の産地としてもとても有名で、サバ寿司徒の相性が抜群。酢飯と酢で〆られたサバ、ほんのり香る柿の葉が食欲をそそり、お子さんも食べやすい小さいサイズでパクパクいけます。
下記のお店は、サバだけでなく、鮭のお寿司もありどちらも絶品。お土産の定番であり、手軽に味わえるので是非お勧めしたい一品です。
☆お店情報☆
柿の葉寿司 おおがいと
和歌山県橋本市光陽台1-5-31
0736-37-2225
和歌山のB級グルメ④ めはり寿司
「お弁当にも最適!!高菜の葉でくるんだお寿司“めはり寿司」こちらもお寿司になりますが、お弁当にも最適で、各家庭でも簡単に作ることができるでしょう。和歌山・三重・奈良の三県でB級グルメとして親しまれているめはり寿司。おにぎりを高菜の葉でくるんだもの。高菜は浅漬けされていてあっさりとしてシャキシャキとした食感がとてもいいです。
おにぎりの中に高菜を刻んでいれるのもいいですし、鮭や昆布をいれてみるのもいいですね。お弁当にもぴったりで彩りも鮮やかになりますよ。
友人と学生時代にピクニックに行ったときに、手作りのめはり寿司を持ってきてくれて食べたのを今でも覚えています。とっても美味しくて、感動する一品です。
なお、初めて「めはり寿司」を食べられる方は、駅弁でも食べられます。駅弁は中身が酢飯になったものが多く、小さめの食べやすいサイズ。駅やデパートなどで販売されていますので、気軽に和歌山のB級グルメを楽しめるでしょう。
☆お店情報☆
総本家めはりや
和歌山市太田2-14-9 太田ビル103
050-5570-6441
和歌山のB級グルメ⑤ タコテラス ジャンボ
「ちょっと一杯!たこ焼きとトンペイ焼き、居酒屋感覚のたこ焼き屋さん」。みんな大好きなたこ焼き!おうちでたこ焼きパーティーする方も多いと思いますが、「ちょっと外で一杯やりながらたこ焼き食べてみたい」って方にも超オススメのお店があります。その名も“タコテラス ジャンボ“おしゃれな響きですね。
JR和歌山駅から徒歩3分ほどと駅から近く、白地に赤の看板が目を引きます。昔ながらのお店で、地元住民からも愛されています。
店先では、おっちゃんがたこ焼きを焼いていて、お持ち帰りのお客さんも多いです。店内は、所狭しとテーブルとイスが並び、一人でふらっと来ても立ち寄れるお店。店内には飲み物専用冷蔵庫があり、種類豊富。
メニューは、たこ焼き、お好み焼き、焼きそばといった関西特有の粉モンメニューが並びます。たこ焼き12個350円!!お値段もお手頃なのがうれしいところ。
たこ焼きも種類が豊富で、アメリカンやイタリアンのたこ焼きも。たこ焼きはソースか醤油を選べたり、焼きそばも甘口か辛口かを選べます。
個人的には、トンペイ焼きやどて煮がオススメ。おでんもありますよ!トンペイ焼きは、豚肉がごろごろしっかり入っていて、マヨネーズやケチャップが上からたっぷりとかけられています。
店内はテレビもあり、野球をみたりサッカーの試合を見ながら一杯盛り上がってみるのもいかがでしょうか。駅から近く、気軽に入れるお店で楽しいですよ
☆お店情報☆
たこテラス ジャンボ
和歌山市北ノ新地東ノ丁15
073-425-1140
和歌山のB級グルメ⑥ イタドリの煮物
「イタドリの煮物」は、おもに紀南地方で食べられているB級グルメ。タデ科の多年生植物で、竹やふきのような見た目をしています。イタドリは全国どこにでも生息している植物ですが、和歌山では山菜として大人気!春になると、新目を出したばかりのイタドリを目当てに、山菜採りに出かける方も多くいらっしゃいます。
春の味覚として人気のイタドリは、煮物の他にもあえ物や佃煮などで楽しめるでしょう。「イタドリの煮物」は、皮をむいて湯掻きにし、醤油で煮込むシンプルなB級グルメ。お好みで、ゴマやカツオ節をかけていただきましょう。
和歌山のB級グルメ⑦さばのなれ寿司
「さばのなれ寿司」は、おもに有田・日高地方に伝わるおすすめのB級グルメ。秋祭りなどで作られてきた押しずしで、すし飯に鯖がのった発酵食品のB級グルメ。「さばのなれ寿司」は、保存食として利用されてきたもので、通常4日~1か月間ほど寝かせて作ります。じっくり漬かった「さばのなれ寿司」は、芳醇な香りが特徴。酢飯にしっかりと鯖の味がしみ込んでいます。
2週間~1か月と長期間漬けられたものが、「本なれ寿司」。4日ほどの短い期間漬けられたものは「早なれ寿司」と呼ばれ、初めて食べられる方にはこちらが人気です。本格的な「なれ寿司」を食べてみたい方は、「弥助寿司」がおすすめ。ぜひ一度訪れてみてください。
和歌山のB級グルメ⑧ かまくら漬け
「かまくら漬け」は、有田地方のおすすめのB級グルメ。お魚と野菜を、塩・酢・酒で漬けた酢の物のようなお料理。人参やレンコン、サバ・昆布などを使用しますが、いろんなお野菜でアレンジがしやすいので、ご家庭でもチャレンジしやすい郷土料理です。副菜として出されることが多く、どんなお料理にも合います。先に紹介した「なれ寿司」とも相性が良いので、ぜひいっしょに和歌山のB級グルメを味わってみてください。
和歌山のB級グルメ⑨ 鯨の竜田揚げ
「鯨の竜田揚げ」は、太地町のB級グルメ。捕鯨発祥の地として知られる太地町では、クジラの料理がよく食べられてきました。中でも「鯨の竜田揚げ」は、給食などにも登場していた人気のB級グルメ。醤油やしょうがで味付けした鯨に、片栗粉をまぶし油で揚げて作ります。
昔は全国的にもよく食べられてきた鯨料理ですが、最近はなかなか高価なグルメに。太地町では郷土の味として現在でも継承されており竜田揚げの他にもカツ揚げなどが食されています。そんな鯨の竜田揚げが食べられるは、「道の駅たいじ」。太地町のグルメが楽しめる道の駅で、おいしい鯨のB級グルメが、定食や丼物などで提供されています。
お問い合わせ 0735-29-7690
住所 和歌山県東牟婁郡太地町大字森浦143-1
営業時間 9:00~17:00
定休日 無休
和歌山のB級グルメ⑩ ふな焼き
「ふな焼き」は、那賀地方のおすすめB級グルメ。ホットケーキのような雰囲気で、昔から和歌山ではおやつとして食べられてきました。名前の由来はお魚のフナではなく、「ほうらく」と言う道具から。
ほうらくは船底の形に似ていたので、「ふな焼き」と呼ばれるようになったそう。
「ふな焼き」の作り方ですが、小麦粉・ベーキングパウダー・卵・黒砂糖をまぜたものを、両面じっくり焼いていきます。作り方も見た目も、いたってシンプルなB級グルメ。現在の家庭でも簡単に作れるので、ホットケーキミックスなどを使って、お子さんといっしょに作ってみてはいかがでしょうか。
和歌山のB級グルメ11 亥の子餅
「亥の子餅」は、那賀地方のおすすめB級グルメ。秋の収穫祭に作られていた料理で、里芋入りのお餅に、たっぷりの小豆をまぶしたもの。那賀地方で旧暦の10月に行われる「いのこ祭」。
「亥の子餅」は、そのお祭りのときに振舞われたB級グルメとされています。贈り物として作られていたようで、枡や折り箱に作った餅を入れて配っていたそう。
「亥の子餅」には里芋がたっぷり入っているので、お餅の粘りが通常よりも強くなります。家庭でも簡単に作ることができるので、お餅好きの方はぜひ挑戦してみてください。
和歌山のB級グルメ12 鯖飯
「鯖飯」は、桃山町奥安楽川地区のおすすめB級グルメ。塩サバ入りの炊き込みご飯で、昔は収穫のあとなどに振舞われていました。
作り方はとても簡単で、味付けは醤油のみ。干物の塩サバをご飯といっしょに炊き、炊き上がったら骨を取り混ぜ合わせます。あとからネギをのせて出来上がり。お好みで生姜などを加えると、風味が良くなります。最近では瓶詰の塩サバなどもあるので、ご家庭の料理としても簡単に作れそうですね。ぜひ和歌山のB級グルメに挑戦なさってください。
和歌山のB級グルメ13 じゃこ寿司
「じゃこ寿司」は、紀の川市のおすすめB級グルメ。川じゃこを使った押し寿司で、昔から秋祭りなどで作られてきました。
川じゃこは一般で知られる小さなちりめんじゃこではなく、オイカワと言うお魚。こちらは川雑魚と呼ばれており、「じゃこ寿司」の名の由来になったそう。
「じゃこ寿司」の作り方ですが、一度干すか素焼きにした川じゃこを、醤油と砂糖で煮てから握り酢飯の上にのせ1日ほど寝かせます。柿の葉でくるっと巻いたら出来上がりです。寝かせずにそのままお寿司として食べてもおいしいです。ほかの川魚でも代用できるので、釣り好きの方は、レシピに加えてみてはいかがでしょうか。
紀の川市でじゃこ寿司が食べられるのは、県道3号線沿いにある「じゅげむ」。食べやすいサイズのじゃこ寿司が、テイクアウトでいただけます。
和歌山のB級グルメ14 紀の川漬け
「紀の川漬け」は、紀の川市のおすすめB級グルメ。和歌山大根を使ったお漬物で、昔からこの地方でよく作られてきました。普通のたくあんは一度大根を干してから漬けるのですが、「紀の川漬け」は畑で採れた大根を、そのまま漬ける早漬けたくあんす。
早漬けのお漬物なのでクセが少なく、他の漬物と比べると塩分濃度が低いのが特徴。
みずみずしい食感の優しい味付けで、いくらでも食べられそうな雰囲気。
「紀の川漬け」は全国的にも有名で、商品化されているものも多いB級グルメ。和歌山を観光で訪れた際は、ぜひお土産品として購入なさってください。
和歌山のB級グルメ15 御坊せち焼き
「御坊せち焼き」は、御坊市で人気のB級グルメ。そばと玉子をからませて焼く料理で、御坊市の名物的グルメ。せち焼きは小麦粉などを使用せず、麺だけを焼きます。見た目は、焼きそばと広島風のお好み焼きの中間のような雰囲気。せちがう(むちゃくちゃにする・責める)と言う方言が、名前の由来になっているよう。御坊市にはせち焼きが食べられるお店が何軒かありますが、「元祖せち焼き やました」が発祥のお店とされています。
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