
静岡県の県庁所在地でありながら、人口は全国の政令指定都市の中で最少の静岡市。観光スポットが特別多いわけでもなく、新幹線ののぞみも停車しません。

一方自慢と言えば徳川家康が晩年を過ごし、亡くなった後は久能山東照宮に祀られていることでしょうか。歴史好きの方にとって静岡市は、非常に興味が湧く場所かもしれません。また初夢に見ると縁起が良いとされる「一富士二鷹三茄子」は、家康が静岡の地を気に入った理由だというのも有名な説ですよね。

2023年度のNHK大河ドラマは家康の生涯を描くと言うことで、静岡市が今後注目を集めるかもしれませんね。今回は静岡市へ観光に訪れた際に食べておきたいグルメ、特にお腹いっぱいになれる大盛りグルメが自慢のお店をご紹介します。
天八(てんぱち)
静岡市で大盛りグルメと言えば、まずここの名前が挙がるほどの有名店。近くには静岡大学があり、学生さんたちの胃袋もガッチリと掴んでいます。
毎日通っても飽きないほどメニューが充実していて、定食類や丼は¥500円前後というお財布に優しい価格設定。安くて美味しい、地元民に愛される地域密着型のお店です。
丼のフタは閉まりません
出典:食べログ(上記2点)
数あるメニューのなかでも人気が高いのは天丼とかつ丼。意気揚々とオーダーしたのを後悔するほど、圧倒されるその姿。それもそのはず、フタが閉まらないほどのボリュームなのです。
食べきれるか心配なら、ライスの量で調節しましょう。ライスは大・中・小・極小があり、極小でも充分なくらい。提供まで少し時間がかかるので、ランチタイムは行列が出来ることも。
らーめんブッチャー
背脂の浮いたとんこつ醤油ベースのスープと、ガシガシと噛み応えのある極太麺。ごっついチャーシューの下にはてんこ盛りのモヤシ。
いわゆる次郎系のガッツリしたラーメンが食べられるお店。ラーメンは「ふじそば」、つけ麺は「づけそば」と呼ぶのがブッチャー流。
量も麺の太さもレベルが違う
出典:食べログ(上記2点)
麺の量はふじそばが並200g~富士山700g、づけそばは並250g~富士山1kgまでの設定があります。歯を押し返すほど弾力のある極太麺。
また野菜マシマシにすれば、尋常じゃない高さに盛られて来ます。普段から次郎系に馴染みがある人でも、チャレンジはほどほどに。
カツカレーのジャイアン
出典:食べログ
元々アダルトショップだった場所でカツカレー専門店を開いたという異色の店。外観もその名残があり、少々入りづらさを感じます。
リアルジャイアンの風貌を持つニコニコ笑顔が魅力の店主が作るのは、厳選したスパイスを組み合わせたオリジナルカレー。メニューは日替わりのカツカレーのみなので、アレコレ迷う事もありません。
いろいろツッコミ所が多すぎ
出典:フロムムサシノ
懐かしさを覚える銀の皿に、これでもかと乗せられた米とカレー。さらに、付け合わせの野菜や目玉焼き・福神漬けなどが脇を固めています。サイズはSとMがあり、Sでも約800g!
テーブルにカルピスの原液パックが置いてあり、なぜか飲み放題。お店の内装含め一癖も二癖もあるお店ですが、店主はインドの料理学校にも行っていたようで、味は本格派です。
なみへい食堂
名前だけだと定食屋のようですが、実は静岡市内でもかなり人気の洋食店。特にオムライスを絶賛するリピーターが多く、訪れる方の大半がオーダーします。10種類以上あるオムライスの中でイチオシは、特上なみへいオムライス。
見るからにトロフワ
出典:食べログ
ケチャップライスの上にトロトロの卵を乗せ、さらにその上からキノコたっぷりのデミグラスソースが掛けられています。そしててっぺんにはじっくり煮込んでホロホロととろけるような牛バラ肉。
濃厚なデミグラスソースに優しい味わいの卵、柔らかい牛肉が口の中で一体となりまさに至高のひととき。非常に人気のお店なので、ランチタイムは40分ほど待つ覚悟が必要です。
さんふぁいぶ
静岡ではデカ盛りの聖地とも呼ばれる伝説の店で、揚げ物系の定食を中心にボリューム満点の食事が楽しめます。店内にはカウンター席・テーブル席があり、ランチタイムはいつも満席。
マンガ喫茶並に充実したマンガ本やレトロチックなタバコの自販機など、雰囲気も独特です。
ライスの量選びを間違わないことが重要
出典:食べログ(上記2点)
ご飯は小盛り・普通盛り・中盛り・大盛りがありますが、完食に自信がなければ小盛りでも充分な量。定食類の値段は¥1000前後が多く、量の割にとってもリーズナブル。
人気は大きめの丼に並々と注がれたカレーに、サクサクのカツが乗ったカツカレー。溺れそうなくらいのルウの量に驚愕するかも。
とんかつ五郎十(ごろうじゅ)
出典:食べログ
言わずと知れた極厚サイズのとんかつが食べられる清水の名店。デカ盛りを愛する県外の猛者達も訪れるほどで、冗談みたいなサイズ感に圧倒されること間違いなし。揚げ物と生姜焼きの定食がメインで、全てご飯・お味噌汁・漬物が付きます。
箸を持つ手が疲れるほどズッシリ
出典:ただのラーメン好きブログ
お肉は豚・若鶏・ミンチ、豚ならロースかヒレも選べます。通常300~450g程の肉を使い、特大は600gにもなるとか。厚さも3~4cmと極厚。
その厚さゆえ揚げるのに時間がかかるため、混雑するお昼時は30分ほど待つことも。世界遺産の構成資産でもある三保の松原が近いので、満腹になったら腹ごなしに足を運んでみてもいいかも。
一元本店
出典:ameblo.jp
全てのメニューが大盛りというわけではなく、醤油ラーメン・味噌ラーメンは麺の量が100gから300gまで、チャーシューメンや野菜あんかけラーメン・ワンタンメンなどは普通盛りと大盛りが選べます。
自分で溶いて味を完成させる味噌ラーメン
出典:chafuka
ノーマルな味噌ラーメンとは別に「もやし味噌ラーメン」があり、これが目当ての常連客もいるほど。麺の上に細かく刻んだチャーシューとモヤシ・ゴマ・ネギが乗り、スープは塩ラーメンのように淡い色。
実は一番てっぺんに乗っている味噌を自分で溶いて食べるのが、一元本店のスタイル。味噌ラーメンには珍しい極細ストレート麺を合わせ、唯一無二の味噌ラーメンを味わうことが出来ます。
普通盛りでももやしがたっぷりなので、満腹感も得られます。また、1個の大きさがが通常の3倍くらいの大餃子も見逃せません。
清水魚市場 河岸の市
JR清水駅東口から徒歩4分、車で出掛けても200台の駐車場があるのでアクセスが便利。
水産加工品や珍味・冷凍食品などショッピングが楽しめる「いちば館」と、13軒の飲食店がある「まぐろ館」があります。安くて種類豊富なお土産が購入でき、美味しい海の幸も味わえるのでいつも多くの人で賑わっています。
特にまぐろ館では海鮮丼や寿司など、ボリュームのあるメニューが大人気。13軒の中から、特にオススメする3軒の大盛りグルメをご紹介します。
魚市場食堂
出典:ぴんちょすの沼津ライフ
名物は「まぐろいっぱい丼」。自家製の漬けダレに絡ませたまぐろを、客がストップをかけるまでお店の方が丼に盛り付けていきます。食べきれる範囲で乗せてもらいましょう。
売り切れ必至!スタートダッシュせよ
数量限定なので、早い時間に終わってしまうことも。特に週末や連休などはライバルが多いので、狙うなら開店と同時がベスト。
清水港 海山
出典:食べログ
まぐろの冊1枚を使った「一貫にぎり」と言う衝撃的な寿司があるお店。食べやすいように切れ目が入ったまぐろの冊が、おにぎりサイズの3つの酢飯の上に乗っています。
酢飯の中身はサプライズ
酢飯の中にはイクラやしらす・ネギトロなど、日によって異なる3種の具材が入っています。
なぜかお好み焼きを作るときに使うヘラが一緒に付いてきます。長さが20cmもあるので、食べやすいよう切り分けるためのものだとか。
まぐろ王国大ちゃん
出典:食べログ
お店の人気メニューは、原価率90%以上の特上本まぐろ中トロ丼。丼に乗っている具材の量が多いのはもちろん、厚めにカットされているので食べ応え充分。
採算度外視!中トロ好きは必食!
特上本まぐろ中トロに加えビントロ・赤身・トロサーモン・イクラが乗った「全部乗せ・大ちゃん丼」も、値段は¥3000近くしますがかなりの満足感を得られます。
丼や定食をオーダーした人は、トロまぐろフライが食べ放題になるのも嬉しいポイントです。
清水魚市場 河岸の市
住所:静岡市清水区島崎町149(清水魚市場河岸の市)
電話番号:054-355-3575
魚市場食堂 電話番号:054-351-7113
清水港 海山 電話番号:054-351-1223
まぐろ王国大ちゃん 電話番号:054-395-9595
その店の普通が他店よりも大盛りの場合、店主の「お腹いっぱい食べて欲しいから」と言う願いが込められているのかもしれません。
確かに映える写真が撮れるビジュアルですが、それだけが目的で食べ物を残すというのはマナー違反。食べきるという心構えが必要です。ただし残りを持ち帰りできる場合もありますので、オーダーの時にお店の方に確認しましょう。
くれぐれも無理のない範囲で、コスパ優秀な静岡市の大盛りグルメをお楽しみ下さい。
※営業時間や定休日・料金などは、お出かけ前に各施設のHP等で最新の情報をご確認ください。
※原料の仕入れ状況により、ご紹介したメニューが提供されない場合があります。