四季折々の花が咲く日本でも、一番華やかになるのが春。毎年のようにニュースで開花情報を伝えるソメイヨシノに注目が集まりがちですが、春の花はほかにもたくさんあります。
そこでソメイヨシノよりもちょっぴり早くお花見ができる、三重県の河津桜&梅の名所をご紹介します。大切な人や家族・グループで、もちろん1人でも。早い春の風景を眺めに、ぜひ三重県へお出かけください。
河津桜
梅と同じ時期に楽しめる河津桜。少ないですが、三重県内にもいくつか楽しめる場所があります。地元の人のみぞ知ると行った穴場が多いので、どれものんびりとお花見が楽しめる場所。ぜひ足を延ばしてお出かけください。
笠松河津桜ロード
笠松の町の中を流れる農業用水路沿いに、約1500mにわたって植えられている河津桜。笠松環境保全協議会を中心とした地域の人たちによって、美しい花に包まれた桜の名所にしたいとの願いを込めて2009年から植えられました。
出典:Yahoo!ブログ
例年2月初め頃から花が咲き始め、3月中旬頃まで楽しめます。毎年、笠松河津桜ロードを含む約5kmのコースを歩いて楽しむ健康ウォーキングが行われます。
出典:お出かけ猫 奈々 ブログ
多くの観光客が訪れると言うより、地元の人がのんびり楽しむ穴場的な場所。人が多くて賑やかな雰囲気が苦手な方にオススメです。
河村瑞賢公園
江戸時代に開運航路の開拓や治水工事・越後の鉱山を開発するなど、数々の功績を挙げた河村瑞賢。出身地である南伊勢町東宮にはその功績を称えて建てられた銅像があり、治水工事の指揮監督をしているときの姿を表しています。
出典:Gooブログ
周辺は公園として整備され、園内や近くを走る国道沿いの斜面などに約40本の河津桜が植栽されています。2月中旬頃から咲き始め、6月になればアジサイの花も見られます。
出典:Yahoo!ブログ
公園には15台ほどの駐車スペースもあるので、志摩から紀伊長島方面へのドライブの際にちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
種まき権兵衛の里
紀北町に古くから伝わる武勇権兵衛の俗謡に因んで造られた施設。
出典:三鬼和昭の”日々是好日”
三重県最大級の規模を誇る築山林泉回遊式の日本庭園、権兵衛さんのゆかりの品々や紀北町の民俗資料などを展示した権兵衛屋敷があります。
出典:livedoor Blog
2006年に、紀北町合併の記念として志摩市の大慈寺から河津桜が2本寄贈されました。庭園に植えられ、権兵衛桜と呼ばれて親しまれています。
敷地内のほか、駐車場やすぐそばを流れる銚子川沿いなどを合わせると80本以上の河津桜の木があります。
國束(くづか)寺
今から1400年ほど前、聖徳太子が皇大神宮の神勅に従って開山されたお寺。境内には約20本の河津桜の木があり、例年3月上旬に見頃を迎えます。
出典:国束寺
これは檀家さんからの寄贈により、2009年に植栽されたもの。お寺に比べ、河津桜の歴史としてはまだまだ新しい。
出典:伊勢西国三十三所霊場
そのため地元の人しか知られていない、静かな雰囲気の中で桜を眺めることができる場所。御本尊の十一面観音立像を祀る本堂の天井には、檀信徒や子供達による絵が天井画として掲げられています。
梅
海に山に、風光明媚な景色が広がる三重県。その景色に、紅白の彩りを添えてくれるのが梅の花。三重県内でも有数の観梅スポットをご紹介します。
いなべ市農業公園
農業体験やパークゴルフ場に子供用の遊具、季節ごとに咲く梅や桜に牡丹など、さまざまな楽しみ方ができる公園。
出典:フォートラベル
こちらにある梅林は38ヘクタールと広大で、その規模は東海エリアで最大級。100種約4500本の梅の木があり、開花に合わせて毎年梅まつりが開催されます。
出典:livedoor Blog
開花時期から約2週間にわたって行われ、入園料は大人¥500。毎年たくさんの花見客で賑わいます。
出典:ameblo.jp
展望台からは梅林が一望できるので、園内を覆い尽くすように咲く紅白の梅の花を見下ろしてみてください。
かざはやの里 ~かっぱのふるさと~
伊勢温泉ゴルフクラブ内にあり、三重県内では最大規模の灌漑用の池・風早池のほとりに梅の木が植えられています。
出典:Twitter
この池にカッパが住んでいたと言う伝説から、「かっぱのふるさと」なのだそう。障がい者施設の利用者や職員が一緒になって剪定や除草などの管理を行う、福祉と環境を融合した花の里。
出典:るるぶ&more.
寒紅梅や日光梅、豊後梅・南高梅・白加賀など45種約500本があり、2月上旬から3月中旬頃まで梅のお花見が楽しめます。
出典:フォートラベル
1万㎡もある広く起伏のある園内は、お散歩に最適。藤やアジサイの名所としても知られています。
結城神社
出典:フォートラベル
後醍醐天皇を奉じて建武新政の樹立に貢献した結城宗広公をお祀りし、三重県内でも屈指の梅の名所。
出典:Yahoo!ブログ
綾服(あやは)や八重縁額など約300本の美しいしだれ梅と、紅梅・白梅・蝋梅など10種約80本の梅の木があります。見頃の時期にはしだれ梅まつりが開催されます。
出典:弘法大師「空海」
境内には高さ140cmの日本一の狛犬も。また「伊勢の津 七福神めぐり」の福禄寿を祀っているので、津市内の残り6つの寺社も一緒に巡ってみてはいかがでしょうか?
菅原神社
出典:Arikio Photo Works のブログ
学問の神様である菅原道真公をお祀りする神社。道真公の木造坐像が御神体で、県の有形文化財に指定されています。
出典:ameblo.jp
境内や隣接する梅林には、約350本のしだれ梅があります。先代の宮司や氏子・参拝者などから寄贈されたもので、梅まつりは3月17日(日)までの予定。
出典:御朱印ランナーの聖地巡礼
菅原神社には、800年以上前から続く伝統行事の粥占いという行事があります。大鍋で粥を炊き10cmほどの竹筒12本を入れて、竹筒にどれだけ粥が詰まったかで豊作・凶作を占うもの。
ちなみに2019年は、白菜や玉ねぎが豊作、ナスやサツマイモはまずまずとの結果だそうです。
赤目長坂梅林
出典:めぐり旅
奈良県との県境の近くにあり、地元の人が休耕田になった土地に梅の木を植えて造られた梅林。段々畑に白梅が約500本あり、山間の集落に少し早い春の風景を見せてくれます。
出典:Twitter
それは日本の原風景とも言える、どこか懐かしさを覚える景色。見頃は梅としては少し遅く、例年3月中旬から下旬頃。
出典:フォートラベル
景勝地として有名な赤目四十八滝の入口にあります。梅のお花見を楽しんだ後は、大小の滝を見ながらの散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また少し足を延ばせば、奈良県の室生寺まで車で約30分。女性の参拝を許可した女人高野と呼ばれ、古くから女性の信仰を集めています。
鈴鹿の森庭園
出典:City’s Pride
2014年にグランドオープンした、鈴鹿の新しい花の名所。しだれ梅を仕立てる匠の技を、未来へと継承していくための研究栽培農園。
出典:ameblo.jp
園内には約200本のしだれ梅があり、中でも呉服(くれは)しだれの「天の龍」「地の龍」の見事な枝ぶりは圧巻の一言。
他にも鹿児島紅や思いのままなどの品種や、高さ5mにもなる大木もあり見応えがあります。
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しだれ梅まつりは2019年2月23日(土)~3月31日(日)までの予定で、入園料は大人¥1500とちょっと高め。しかし期間中は日没から21:00までライトアップされるので一見の価値ありです!
なばなの里
なばなの里と言えば、一年を通してたくさんの観光客が訪れる有名観光地。広い園内には、四季折々色鮮やかな花が咲き乱れます。
出典:ameblo.jp
2~3月なら、やはり梅。3000坪もある梅苑には330本のしだれ梅があり、中には100年以上の古木も。例年2月下旬から3月20日頃までが見頃。
出典:子育てと仕事と家事、趣味
ほかにも日本料理「翡翠」の和風庭園や麺料理「芭蕉庵」周辺にも約150本の紅梅・白梅があるので、食事をしながら梅のお花見が楽しめます。
出典:Gooブログ
園内では一年中季節の花を見ることができ、ライトアップなどのイベントも充実。さらに近くには温泉や遊園地・アウトレットなどの施設が揃っているので、大人も子供も1日楽しめます。。
新開臥竜梅
菅原道真公が太宰府に流された時、家臣の今村師親に伊勢神宮へと代参をさせました。その際にえん罪が晴れることを祈願し、梅の種を植えさせたと伝えられます。
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住宅街の一角に梅林公園があり、保存会の人によって大切に管理されています。実をたくさん付ける梅の木で、別名八房の梅とも呼ばれます。
出典:神宮巡々2
1971年には、伊勢市の天然記念物に指定されています。樹高2mで、まるで龍が伏せているような姿から臥竜梅と名付けられました。
例年3月上旬に梅まつりが開催され、当日は大正琴の演奏や梅の種飛ばしなどの競技も行われます。
さまざまな形や色、そして香り。眺めるだけで、癒し効果抜群な春の花たち。特に梅や桜には人々を幸せにさせてくれる不思議なパワーがある、そんな風にも思えてきます。
見頃が短いからこそ、生命力あふれる花の美しさが実感できます。少し早い春に誘われて、梅と河津桜を眺めに三重県まで出かけてみませんか?
※天候や気候により開花状況は変わります。お出かけ前にHP等でご確認ください。
※イベントは、開花状況により早めに終了または延期になる場合があります。