桜やバラ、ヒマワリやコスモスなどメジャーなものはもちろん、聞いたことはあるけどどんな花か思い出せないレベルまで。詳しく知らなくても、見るだけで気分を上げてくれる花々。カラフルな花を見て、嫌な気分になる人は少ないでしょう。花にはきっと、不思議な力があるのかも。
温暖な静岡県は、花の名所がいっぱい!観光のついでにフラッと立ち寄るもよし、花見を目当てに出掛けるもよし。一人でもファミリーでも、思い立ったらぜひ静岡県へ花を見に行きませんか?今回は温暖な静岡県で花めぐりに最適な花畑10選をご紹介いたします。
【浜松市】はままつフラワーパーク
出典:静岡新聞
浜松市制施行60周年を記念して、1970年にオープンした花の楽園。一年を通して様々な花で彩られ、季節ごとに多くのイベントを開催。
春から初夏にかけて桜やチューリップ・ツツジ・アジサイ・藤、夏にはハス、初秋から冬はヒガンバナ・バラ・梅など。その数は3000種10万本とも言われ、県内屈指の規模を誇ります。
「世界一美しい」は本当だった!
出典:浜名湖グランドホテルさざなみ館
特に観光客の多い春には、「世界一美しい 桜とチューリップの庭園」が見られます。園内にある1300本もの桜と、50万球の色とりどりのチューリップの競演。見上げればピンク色の桜、足下には美しく並んだチューリップ。
レストランやショップ、子供広場、併設して浜松市動物園も。共通券で両方楽しめるので、家族連れでのお出かけにもピッタリです。近くには舘山寺温泉があるので、日帰り温泉を楽しむことも可能。春のお出かけに、『はままつフラワーパーク』は最適です!
【伊東市】小室山公園
出典:伊東市
標高321mの小室山を中心に広がる35000㎡もの敷地を持つ公園で、ツツジとツバキの名所。特にツツジは有名で、40種10万本の赤や濃いピンク色のツツジで園内が覆われます。毎年4月下旬から見頃を迎え、開花の時期に合わせてイベントも開催されます。
園の中央付近にあるツツジのトンネルは見事で、人の背丈以上の大きなツツジが道の両側に植えられトンネルをくぐるように散策が楽しめます。種類によって花の形や色・大きさが異なるので、ぜひ顔を近づけて観察してみるのもオススメ。
リフトからも眺めてみよう!
出典:妖怪カメラマン「ぬらりひょん」 – FC2
さらに小室山山頂までのリフトに乗れば、空中散歩と一緒にツツジを眺めることもできますよ。山頂には小室神社があり、災害守護神の愛宕大権現と海難守護神の金刀比羅大神、そして火の神の火産霊大神をお祀りしています。訪れたら、旅の安全を祈願して行きましょう。
【森町】極楽寺
出典:トラベルjp
遠州の小京都と称される森町にあり、極楽寺のあじさいは小國神社の花しょうぶと香勝寺のききょうとともに有名です。境内には30種以上13000株ものあじさいが植えられ、別名あじさい寺とも呼ばれます。その範囲は境内から裏山にわたり、初夏には鮮やかなあじさいの花で埋め尽くされます。
普段はとても静かな場所ですが、花時にはたくさんの観光客が訪れます。極楽寺を開創した僧行基が、「極楽へゆく人の乗る紫の雲の色なるあじさいの花」と詠んだことに因んで植えられたと伝えられます。
極楽寺ならでは?
出典:seia.hamazo.tv
受付で料金を払うといただけるアジサイが描かれた絵馬も素敵です。お寺には、12年に一度申年の6月にだけ御開帳される聖徳太子作の子安延命地蔵尊や遠州七福神の寿老尊天などの見どころも。
【島田市】島田市ばらの丘公園
出典:しずおかはなさんぽ – ウェブパレット
1992年に開園以来多くのバラ好きが訪れ、2016年には入園者数200万人を突破しました。19000㎡の敷地に、さまざまなバラを世界中から集めて栽培・展示しています。
島田市で誕生した品種のミスシマダやメモリーオブシマダ・ハートフル、プリンセスミチコやクイーンエリザベスなど人名に因んだバラなど、その数は約360種8700株にも及びます。園内には階段状の大きな花壇やバラのアーチ、660㎡の大温室に長さ100mのトンネル温室などがあります。
これもぜひ食べておこう!
出典:庭だより
公園の向かいにはばらの館があります。1階のショップのハートローズには、フレグランスやアロマタオルやカップ&ソーサーなどバラ関連のグッズがいっぱい!また、テイクアウトコーナーもあり、バラやローズヒップのソフトクリームも人気です。散策と併せてぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
【熱海市】アカオハーブ&ローズガーデン
出典:熱海市観光協会
25万坪に及ぶ自然の丘陵地を活かして作られ、園内は12のテーマガーデンで構成されています。100種のハーブを集めたイタリア式の「ハーブガーデン」、美しく咲き誇ったバラのアーチがロマンチックな「プロポーズガーデン」、斜面の高台に位置する「バラの谷」からは眼下にバラとチューリップで彩られた庭園が一望。
ハーブとバラ以外にも、150本のあたみ桜と菜の花の競演が楽しめる「あたみ桜と菜の花園」や世界最大の盆栽・鳳凰の松を展示する「日本庭園天翔」なども。
バラにも負けない美しさ!
出典:アカオリゾート
園内にはイタリアンレストランや「ウェディングガーデン」にはオープンカフェがあります。また、建築家・隈研吾氏の設計のCOEDA HOUSEというカフェもあり、テラス席やデッキからは海も目の前に見えロケーションも最高!ショップも充実していてお土産選びにも困りません。
【裾野市】天空の花畑&富士花めぐりの里
出典:絵本ナビスタイル
富士山の2合目にあたる標高1300mに、『天空の花畑』『富士花めぐりの里』の2ヶ所のお花畑があります。
『天空の花畑』では4月下旬から5月下旬にかけて150種21万本のチューリップが、8月下旬から10月中旬には3万本のダリアをはじめ2000株のペンタスや6万本のコスモスが咲き誇ります。それぞれ開花の時期にはイベントが行われ、雄大な富士山をバックに一面に広がるお花畑を見にたくさんの観光客が訪れます。
美しい花と富士山の組み合わせは最強!
出典:め~んずスタジオ
『富士花めぐりの里』は、7月中旬から10月下旬にかけてサンパチェンス4000本・シノグロッサム15万本・千日紅2600本・ペンタス3900本・ヒガンバナ18万本・ひまわり13種17万本・百日草16万本・コキア1300本の8種の花々の開花リレーが続きます。
広い園内はカートを借りて移動もでき、歩き疲れても足湯があるのでゆっくりほぐすこともできます。開花時のイベントでは、ご当地グルメの屋台も出て賑やかになります。
【伊東市】ニューヨークランプ&フラワーミュージアム
出典:www.hoshinoresort.com
伊豆四季の花公園が『ニューヨークランプ&フラワーミュージアム』として、2017年12月24日にリニューアルオープン。もともと伊豆屈指のあじさいの名所としても知られていた伊豆四季の花公園ですが、リニューアル後も健在。
「あじさい苑」では日本固有種のガクアジサイや、ガクアジサイよりもやや小ぶりなヤマアジサイ、ハイジ・ごきげんよう・エンドレスサマーなど個性的な名称や形の改良種など約230種3000株のあじさいの花が迎えてくれます。フラワーガーデンでは春に鮮やかな青い花を付けるネモフィラや夏にはペチュニア、秋にはダリアや冬には寒桜などさまざまな花を見れます。
この絶景も見逃せない!
出典:IZU HACK – 赤尾ホテル
城ヶ崎遊歩道のピクニカルコースの起点に位置し、サスペンスドラマにもよく登場する有名な門脇つり橋まで10分ほどで行けます。
約9kmに渡って続く城ヶ崎海岸のハイライトのつり橋は、海面からの高さが23m!ぜひこちらもお出かけ下さい。
【磐田市】熊野(ゆや)の長藤
出典:静岡・浜松・伊豆情報局
行興寺の境内と隣接する熊野記念公園に、総面積1600㎡もの藤棚がある県内有数の藤の名所です。特に行興寺の境内には推定800年を超える国の天然記念物に指定されている藤1本、県の天然記念物に指定されている推定300年の藤5本があります。
例年4月下旬から5月上旬に見頃を迎え、期間中は多くの観光客で賑わいます。「熊野の長藤」と呼ばれる由縁は、平宗盛の寵愛を受けた熊野御前に因みます。源平の合戦で敗れて処刑された宗盛と最愛の母の死後に尼となり、好きだった藤を行興寺の境内に植えたものと伝えられています。
降り注ぐように咲く藤の花を見上げてみよう!
出典:かなたん現像所
特徴は何と言ってもその長さ。花房は1.5m以上も伸び、藤棚の下を歩けば紫の花のシャワーを浴びる気分に。所々に椅子も設けられているので、ゆっくり座って藤の花を見上げることができます。
【袋井市】可睡ゆりの園
出典:blogs.yahoo.co.jp
5月下旬から7月上旬にかけて3万坪の広い敷地いっぱいに、白や黄色・オレンジ・ピンク・赤の色鮮やかなゆりの花で彩られます。園内に入るとすぐに大きな池が見えてきます。3000坪もある池を反時計回りに進みながら、池の周辺やなだらかな斜面に咲くゆりを楽しみます。
黄色いゆりだけが集まる丘や、五色混合、そしてクライマックスは五色の帯状に植えられたゆり。これほど広い範囲でゆりが楽しめる場所は、なかなかありません。途中には高さ20mの滝や、和風庭園も。
どこを見てもゆりだらけ!!
出典:カップルでの温泉旅行
園内は傾斜を利用しているので、池の周遊路以外の道は坂や段差がありますのでご注意を。しかし、苦労して上がった先には一面に咲くゆりの花を一望できるお楽しみが待っています。自分のペースでゆっくりと散策を楽しみましょう。ゆりの天ぷらがいただける食事処もありますので、話の種にぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
【浜松市】浜名湖ガーデンパーク
出典:icotto
2004年に開催された浜名湖花博の跡地を整備し、県内7番目の都市公園として一般に公開しています。春のネモフィラに夏のひまわり、秋にはコスモスそして冬にはスイセン。一年を通して、様々な花が咲き誇ります。主な見所は「街のエリア」「里のエリア」の2つ。
「街のエリア」には、『浜名湖ガーデンパーク』のランドマークでもある高さ50mの展望台がそびえています。眼下には四季折々の花で彩られた園内と、浜名湖が一望できます。
この景色がタダ!?
出典:浜松 公園お出かけ情報 – はまぞう
「里のエリア」の一番の見所は花の美術館。2つのコンセプトの庭があり、通り抜けできるバラの大アーチを中心に左右に花壇を配している花の庭と、春から夏にかけて可憐なスイレンの花が浮かぶ池のある水の庭。開花の時期に合わせて、ぜひ訪れたい場所です。
園内の水路を遊覧船で巡るガーデンクルーズや、ファミリー自転車のレンタルがあるので楽しみ方もいろいろ。何と言っても入園料が無料なのも嬉しいです。
どの季節に訪れても、きっと元気をくれる花に出会える静岡県。ここでご紹介したものは、ほんの一部。まだまだ穴場スポットも数多くありますので、この機会に今まで知らなかった花を探しに出掛けてみませんか?