新潟県でもトップクラスのパワースポットとして、県外からの参拝客も多い彌彦神社。一歩神域に足を踏み入れると、思わず背筋がピンとなるような空気感。そんな独特な雰囲気とともに、秋と言えば紅葉も楽しみの1つ。
近くには弥彦公園もみじ谷という紅葉の名所もあるので、秋のお出かけにピッタリです。そこで彌彦神社と、周辺の観光スポットやグルメをご紹介します。秋の1日を、ぜひ弥彦で過ごしてみませんか?
旅のスタートは弥彦駅から
紅葉シーズンは激しい渋滞に見舞われることが多い弥彦では、JR弥彦駅を起点に徒歩で散策するのがオススメです。
1916年10月に開業したJR弥彦駅は、神社建築の駅舎。彌彦神社の本殿を模して造られ、「ふるさとの駅100選」にも選定されています。
2013年には、新潟デスティネーションキャンペーンに合わせてリニューアルされました。鬼瓦にはウサギが組み込まれているので、ぜひ見上げて眺めてみてください。
駅から彌彦神社へ向かう途中、徒歩3分ほどの場所に弥彦観光案内所があります。観光スポットやパンフレットなど弥彦についての情報を仕入れることができますので、ぜひ立ち寄っていきましょう。
彌彦神社について知ろう!
出典:新潟県観光協会
地元では「おやひこさま」として親しまれる越後国一之宮で、御祭神は天香山命(あめのかごやまのみこと)。
約4万坪の広大な境内に、本殿や拝殿・8つの摂社と末社・宝物殿・舞殿などがあります。現在の本殿をはじめとする社殿は明治末の大火で焼失し、その後1915年に再建されました。
出典:四季の宿みのや
年間270万人を超える参拝者が訪れ、正月三が日だけでも約25万人にものぼります。仕事運や、恋愛運のアップを祈願する方も多いようです。
参拝の流れ
高さ6mもある朱塗りの一の鳥居をくぐり、表参道へ。まずは鳥居の前で一礼し、神様の通る真ん中を避けて歩きましょう。
出典:参道を行く – FC2
しばらく歩いて行くと右に神札授与所、左に手水舎があります。ここを左方向へ進みます。手水舎では手と口を清めます。
出典:フォートラベル
二の鳥居も一の鳥居と同様、一礼をして真ん中を避けてくぐります。
出典:フォートラベル
正面に、1940年建立の随神門が見えてきます。その手前の左右にある狛犬は、1998年に国の有形文化財に登録されています。
出典:山ちゃんの晴れたらいいね
随神門をくぐる前、右手方向に摂社と末社がありますのでこちらも忘れずにお参りしましょう。
試験や勝負事などは「勝神社」へ、仕事運をアップさせたいなら出世の神様「草薙神社」へ。
出典:八百万の神
ようやく拝殿までたどり着きました。こちらも1998年に国の有形文化財に登録されたものです。
出典:4travel.jp
一般的な二礼二拍手一礼ではなく、二礼四拍手一礼が正式。アレもコレもお願いするのではなく、日頃の感謝も伝えましょう。
ちょっと変わった体験も!
出典:楽天ブログ – 楽天市場
火の玉石(別名 重軽の石)と呼ばれる人の頭ほどの大きさの石があり、心の中で願い事を思いながら石を持ち上げます。軽いと感じれば祈願成就し、重いと感じれば叶わないそうです。
出典:草の実堂
見た目よりも重いと想像し、腰に負担の無いようにゆっくりと持ち上げてみましょう。境内の目立たない場所にあるので、忘れずに試してみてください。
弥彦の秋の風物詩
出典:Gooブログ
毎年11月1日~24日まで、境内を会場にして菊まつりが開催されます。奉納と品評会を兼ねていて、例年多くの愛好者が出品する作品の数は約4000鉢。境内のあちこちに展示されています。
出典:フォートラベル
また毎年テーマが変わる3万本の挿芽小菊による大風景花壇は、その美しさと規模に圧倒されます。今年は「華厳の滝」がテーマになっています。
注意しておきたいこと
彌彦神社HPには、「近親者が亡くなられた服喪中の方は四十九日(神式は五十日)を過ぎるまで境内への立ち入りや参拝は控えるように」との表記があります。ご注意ください。
弥彦山ロープウェイで景色を楽しむ!
表参道登山口から1時間半ほどで山頂まで行ける、手軽な登山コースとして人気な標高634mの弥彦山。弥彦山スカイラインからも、山頂までアクセスが可能です。
出典:Gooブログ
彌彦神社からは、拝殿脇から万葉の道を進み森林浴気分で歩くこと約10分で山麓駅へ。山麓駅から山頂駅まで、ロープウェイなら約1000mをわずか5分。
出典:空と花の色
山頂公園にはレストランがあり、更にそこからクライミングカーを利用すれば、弥彦山スカイラインが通る山頂駐車場に建つパノラマタワーへも行くことが出来ます。
出典:フォートラベル
高さ100mの回転昇降展望塔のパノラマタワーからは、眼下に広がる眺望が素晴らしい!ゆっくりと回転しながら上昇・降下していく展望塔で、360度の大パノラマが楽しめます。
越後平野の田園風景や、雄大な日本海。その奥に佐渡島を望む美しい景色をぜひご覧ください。
弥彦公園もみじ谷で紅葉を楽しむ!
出典:フォートラベル
新潟県内でも常に上位の人気を誇る紅葉の名所で、JR弥彦駅からわずか徒歩1分の場所にあります。公園は4万坪もの広さがあり、滝や渓流などを配し趣のある造りになっています。
出典:GATAポスト
断面が馬蹄型をした、歩行者用トンネル「弥彦公園トンネル」も。大正時代に築かれた煉瓦造りのトンネルで、国の有形文化財に登録されています。
出典:Gooブログ
公園一帯は小高い丘陵地になっているため、鮮やかな朱色の観月橋から見下ろして紅葉を眺めることもできます。例年10月下旬から紅葉が色づき始め、11月上旬~中旬に見頃を迎えます。
出典:なっちゃんのダイニング
11月23日(金・祝)までライトアップが行われ、昼間とは違う幻想的な雰囲気の中で紅葉を楽しむことが出来ます。
時間があれば公園内の奥へと進み、御殿山の麓にある湯神社もぜひ参拝していってください。彌彦神社末社で、大己貴命と少彦名命の二柱が御祭神。
出典:Twitter
弥彦温泉発祥の地と言われ、温泉の神として崇められています。参道脇から新しい泉源となる温泉が沸き出し、湯神社温泉と名付けられました。
毎年4月に行われる弥彦温泉の湯かけまつりでは、この湯神社から神湯をいただきます。
弥彦公園もみじ谷
住所:西蒲原郡弥彦村弥彦667-1
電話番号:0256-94-3154(弥彦観光協会)
URL:https://www.e-yahiko.com/tag/kouyou(弥彦観光協会Webサイト)
彌彦神社門前町で味わうべきグルメ
春の桜、秋の紅葉、初詣と一年を通して賑わう彌彦神社界隈。しかしながら、飲食店はそれほど多くありません。そのため人気の高いお店に人が集中するため、お昼時は特に混雑が激しくなります。
そこで立ち寄りたいランチスポットを3軒ご紹介しますので、旅の計画の際に事前に決めておきましょう。当日の営業状況や時間、予約できるかもチェックしておくのもいいですね。
釜めし 弥彦
出典:新潟ラーメン食べ歩き日記
JR弥彦駅と彌彦神社のちょうど中間にあり、観光客にも人気の食堂。釜めしが絶品で、とにかく種類が豊富。ウナギや牡蛎、タコ・アワビ・甘エビ・ウニとカニ・五目など旬の素材をたっぷり使った釜めしが20種以上も。
中でもぜひ食べて欲しいのが「サケとイクラの親子釜めし」。なんとも贅沢な親子の取り合わせ。フワッと柔らかいサケと、プチプチッとしたイクラの異なる食感が楽しい!
出典:BIGLOBE旅行
釜めしには味噌汁や小鉢・茶碗蒸し・フルーツなどが付き、釜めしは茶碗に2杯ほどあるのでかなりお腹いっぱいになります。釜めしにチーズを合わせた釜めしドリアというものもあって、こちらは女性に大人気。
炊き上がるまで30分近くかかるので、お出かけの前に連絡を入れた方がいいでしょう。また非常に人気のお店なので、できれば開店と同時に入るか、12:00~13:00の時間帯は避けた方がいいかもしれません。
釜めし弥彦
住所:西蒲原郡弥彦村弥彦1127
電話番号:0256-94-2245
割烹 吉田屋
出典:食べログ
こちらもサケとイクラを使用しますが、わっぱ飯が名物。他県ではあまり馴染みがないかもしれませんが、新潟県では古くから食べられている郷土料理の1つ。
わっぱと呼ばれる容器にご飯を盛り、その上に旬の魚介類を乗せて蒸したもの。その中でも代表的なのがサケとイクラで、吉田屋のわっぱ飯は錦糸卵の黄色と青のりの緑色が加わり見た目の美しさもポイント。
出典:食べログ
米どころ新潟らしく、こちらで使用している弥彦産コシヒカリもふっくらとして甘みが強い。メニューのわっぱ飯膳には味噌汁や小鉢・漬け物などが付きますが、旬の地魚のミニ刺身か地魚のフライとのセットもできます。
地元の方やリピーターの多いお店ですが、観光客でも気軽に入れます。お腹に余裕があれば、ぜひ名物のイカメンチもどうぞ。
割烹 吉田屋
住所:西蒲原郡弥彦村弥彦941-2
電話番号:0256-94-2020
越後の味 やまぼうし
出典:食べログ
こちらもわっぱ飯が人気なのですが、ご紹介したいのは牛ステーキ丼。お店の壁にもしっかりと「和牛の絶品ステーキ丼」の張り紙があり、お店の方も推しているのがわかります。
出典:くにろく
丼の上にドーンと乗る分厚くカットされたステーキ。店主自らが厳選した和牛をレア気味で焼き、とっても柔らかく赤身のしっかりとした旨みを感じます。さらに、お店自慢の特製にんにくダレが使われているので食欲が増しモリモリと食べられます!
脂身が少なく上質なお肉を使用しているので、女性でも罪悪感なく食べられそう。
越後の味 やまぼうし
住所:西蒲原郡弥彦村弥彦1041-9
電話番号:0256-94-2470
歩き疲れた足にご褒美を!
荘厳な雰囲気の彌彦神社の境内や、美しい紅葉を眺めていると疲れも忘れてしまいそう。旅行中は坂道や段差・玉砂利など、普段はあまり歩かないような場所が意外と多いですよね。
一番酷使している足は、知らず知らずのうちに疲労を溜め込んでしまいます。せっかく温泉もある弥彦を訪れたなら、宿泊して全身で楽しみたい所。
しかし時間が取れない方、日帰り旅行の方には足湯があります!贅沢に温泉を使った足湯を3ヶ所ご紹介しますので、旅の仕上げに散策途中にぜひ試していってください。
おもてなし広場
出典:新潟つれづれ日記
2018年春にオープンした、弥彦の新名所。敷地内に2ヶ所足湯が設けられ、湯神社温泉の源泉を掛け流し。手湯も。
無料で利用できますが、足湯をしながら肩や腕のマッサージもしてもらえる有料のサービスも。
フードコートや農産物直売所などもあるので、帰る前にお土産探しに立ち寄ってみるのもいいのでは?施設内の店舗では、¥100でタオルを販売しています。
湯のわ
出典:オヤマツ設計事務所
こちらも湯神社温泉の源泉を掛け流しという贅沢な足湯で、2018年夏にオープン。美肌効果の高いアルカリ性単純温泉と言うことで、寒くなると足がカサつくという方にもピッタリ。
出典:ウェブリブログ
駐車場もある弥彦駅前広場にあるので、車で訪れた方にも便利です。もちろん無料で利用できますが、タオルの販売はないのでご持参ください。
四季の宿みのや
宿の玄関横にあり、誰でも無料で利用できます。しかも彌彦神社から近いので便利です。宿泊者や日帰りプランの利用者は無料でタオルを貸し出していますが、¥100で購入もできます。
出典:四季の宿みのや
弥彦の温泉は筋肉痛や疲労回復にも効果が高いと言われるので、疲れていないと思っていてもぜひ試してみて!
訪れる旅人を静かに迎え、いつの間にかパワーを注入してくれる彌彦神社。そして赤・黄・緑と、その美しいグラデーションで園内を彩るもみじ谷の紅葉。
さらには米どころ・海の幸にも恵まれ、新潟県ならではのグルメも楽しめる弥彦。出かけるなら、やっぱり秋でしょ!
※営業時間や定休日・料金などは、各施設へご確認ください。