北海道で美味しいチーズが食べられる工房を厳選

北海道と言えば牛乳、乳製品。夏の暑い時期は、ソフトクリームやアイスクリームを食べ歩く観光客の姿をよく見かけますが、これからの季節は、それらの人気も下火になります。

ですが、北海道の乳製品は、ソフトクリームやアイスクリームだけではありません。それは、チーズ!

今回は、地域でとれた新鮮な牛乳でチーズを作っている、北海道で美味しいチーズが食べられる工房を厳選してご紹介します。

北海道で美味しいチーズが食べられる工房を厳選

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チーズ工房アドナイ<興部町>

北海道 チーズ工房アドナイ

興部町にあるチーズ工房アドナイは、地産のチーズがブームになるよりも以前から、チーズ作りを行っている工房。それもそのはず、オホーツクエリアは、1970年代から東藻琴町(現在は大空町)に村営チーズ研究所が作られるなど、チーズに関しては大変進んでいる地域です。

そんなチーズ工房アドナイは、酪農家が始めた工房ではなく、チーズ職人としての経験を積んできた方が開いた工房です。そのせいか、作られているチーズはマニアックなものが多く、料理人にも評判の高いチーズばかり。

特におすすめしたいのは、「トム・ド・アドナイ」というハードタイプのチーズ。シンプルなだけに、原料の味と、作り手の個性が出やすいチーズ。小さなかけら一つで、乳の旨味が広がります。

もしも興部町に行くのが難しいという人は、札幌市中央区の南1西15のマンションの一室に、チーズの販売を行っているアンテナショップがあるので、ぜひ。

チーズ工房アドナイ
電話番号:0158-82-3133
住所:北海道紋別郡興部町字興部914-12
交通手段:オホーツク紋別空港から車で45分
営業時間:10:30~17:00
定休日:水曜日

富良野チーズ工房<富良野市>

北海道 富良野チーズ工房

ラベンダー畑やフラノマルシェなど、見どころ盛りだくさんの富良野にあるチーズ工房です。種類は多くはありませんが、作られているチーズは、他ではあまり見かけないような個性が光るものばかり。

例えば、大理石のような美しい模様の「ワインチェダー」は、まさにワインに合う、おつまみにピッタリのお味。他にも、「セピア」という、イカスミを練り込んだチーズを白カビで熟成させたものは、真っ白な表面に真っ黒な中身という見た目にも驚かされますが、そのコクのある味に、もう一度驚く方が多い印象です。

また、工房内ではチーズやバターなどの、乳製品の手作り体験ができるので、お子様連れで行っても楽しめるでしょう。併設のピッツァ工房では、こちらのチーズ工房製のモッツァレラチーズが載ったピザも食べられますよ。富良野に行く機会がありましたら、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

富良野チーズ工房
電話番号:0167-23-1156(体験予約もこちらまで)
住所:北海道富良野市字中5区
交通手段:富良野駅から3158m
営業時間:9:00~17:00(ピッツァ工房は16:00まで)
定休日:年末年始、11月末4日間

ニセコフロマージュ<ニセコ町>

北海道 ニセコフロマージュ チーズ

国際的に人気の観光エリア、ニセコにあるチーズ工房。こちらニセコフロマージュは、元スノーボード選手で、アスリートとして華やかな経歴を持つ方が開いた工房です。

フレッシュなチーズと熟成タイプのチーズ両方を製造していますが、熟成タイプ、その中でも匂いが強いことで知られるウォッシュタイプのチーズである「山のチーズ」が、濃厚で滑らかな食感で特に美味しいです。匂いが強い方ではありますが、フランスなどで製造されているものよりも日本人向きなのか、受け入れやすい匂いをしています。

また、バジルが練り込んであるモッツァレラチーズは、そのまま裂いてお酒のお供にしたいお味です。バジルの強い風味は、ワインだけでなくビールにも合いそう。

11月下旬から4月下旬まで冬季休業されるそうなので、スキー場に行くついでに……というわけには行かないのが、残念なところ。

ニセコフロマージュ
電話番号:0136-44-3471
住所:北海道虻田郡ニセコ町字東山27-3
交通手段:ニセコ駅から3792m
営業時間:5~11月 10:00~18:00
定休日:水、木曜日
11月下旬~4月下旬まで冬季休業

共働学舎新得農場<新得町>

北海道 共働学舎新得農場 チーズ

NPO法人、共働学舎が展開しているチーズ工房です。十勝岳のふもと、新得町で乳牛の飼育から販売までを一貫して行っている工房で、製造されているチーズも多種類に及びます。

北海道 さくら チーズ

こちらの「さくら」というチーズは、洞爺湖サミットの晩さん会で提供され、世界を唸らせた素晴らしいチーズ。数々の世界的な賞を取得しているチーズ。桜の塩漬けが載ったその姿は、まさに日本のチーズといった風情を纏っていることでしょう。

筆者おすすめのチーズは、「シントコ(宝物を入れる漆器という意味)」という、新得町の語源となったアイヌ語の名前が付いているハードタイプのチーズ。大きな塊のまま、10ヵ月以上という長期間熟成させて作られるこのチーズは、まるで牛乳の結晶かと思うほどの、強い旨味が特徴です。

薄くスライスしてそのまま、あるいはハムと一緒にライ麦パンに挟んで食べると美味しいです。店内併設のカフェでは、自慢のチーズを使った美味しい料理が食べられます。

共働学舎新得農場
電話番号:0156-69-5600
住所:北海道上川郡新得町字新得9-1
交通手段:新得駅から車で5分 徒歩約40分
営業時間:10:00~17:00
定休日:(4~11月)無休
(12~3月)日曜日
カフェは毎週火曜定休

今回は北海道内にある、素晴らしいチーズを製造しているチーズ工房をご紹介しました。そのまま食べても、ワインのお供にしても、料理に使っても美味しいのが、北海道の特産品チーズの醍醐味。牛乳が美味しいからこそ作れる美味しいチーズは、まさに全国に自慢できる北海道の誇りとは言えるのではないでしょうか。

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